助動詞やその言い換えの表現はたくさんあるから、混同したり迷ったりたことのある人もいるはずです。その中でも、should, must, have to は、とくに混同しやすい。それぞれの意味や役割、使い方を確認しながら、否定文となったときの違いに注目していく。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムと一緒に解説していきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

義務・忠告・推量の should

image by iStockphoto

ここでは、「義務・忠告・推量の should」と「強制・命令・禁止・不必要の must, have to」について見ていきます。「義務・忠告」と「強制・命令」は混同しやすいので、注意が必要です。また、否定文に特徴があるので、否定文となったときがポイントになりますよ。

should と must, have to の違いをチェック

最初に、should と must, have to の違いを見ていきます。まずは、基本的な意味と役割の大まかな違いを確認しておきましょう。

should は、「…すべきだ」という意味で、義務や忠告のニュアンスがあります。

must, have to は、「…しなければならない」という意味で、強制や命令を表す助動詞です。

義務・忠告・推量の should

ひとつめにチェックする助動詞は、義務・忠告・推量を表す should です。should は shall の過去形でもありますが、この場合は「…すべきだ」「…した方がよい」「…であるはずだ」という意味で過去形の意味はありません。否定文は、should not と表し、「…すべきではない」という意味です。

You should take your father's advice.(あなたは父親の助言を受け入れるべきだ)

We should not use coarse language.(私たちは雑な言葉遣いをすべきではない)

The company should receive complaints from customers.(その会社はお客様からの苦情を受け取るはずだ)

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強制・命令・禁止・不必要の must, have to

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後半は、must と have to について見ていきます。意味は同じで言い換えの表現として使いことができますが、否定文になったときに違いがありますよ。その違いなどを例文も交えながら見ていきましょう。

強制・命令・禁止の must

二つめの助動詞 must について、説明していきましょう。must は「…しなければならない」という意味で、強制や命令を表します。さらに、否定文は must not … と表し、意味は「…してはいけない」と禁止を表すところがポイントです。

He must study hard to be a teacher.(彼は先生になるために熱心に勉強しなければならない)

I must turn in the report tomorrow.(私は明日報告書を提出しなければならない)

We must not swallow information.(私たちは情報を鵜呑みにしてはいけない)

強制・命令・不必要の have to

三つめの助動詞 have to についての解説です。have to … の意味は「…しなければならない」で、must と言い換えることができます。ただ、否定文になると must と意味も使い方も違ってくるので、比較しながら正しく理解しておくことが必要です。

否定文は、don't have to … と表し、意味は「…する必要がない」になります。must の禁止とは違い、不必要という意味です。

We have to know the newest typhoon situation for Japan.(私たちは日本に向かう最新の台風の状況を知っておかなければならない)

He had to judge for himself from his experience.(彼は体験をもとに自分自身で判断しなければならなかった)

You don't study abroad to improve your English conversation.(あなたは英会話を上達するのに留学する必要はない)

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should, must, have to は日本語訳だけでなく、役割の表現も知っておくと身につきやすい!

今回の記事では、should, must, have to について説明してきました。「…すべきだ」の意味で使う should は、shall との関連を考えず should という助動詞であると考えるようにするといいですね。

must と have to は、肯定文では書き換え可能ですが否定文にしたときに違いがハッキリします。must は禁止、have to は不必要でした。また、have to は疑問や否定のときに do (does, did) を使うこともポイントです。

助動詞の意味は、日本語訳で覚えるだけでなく、強制・命令など役割の表現もあわせて知っておくと覚えやすくなります。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
" /> 【英語】should, must, have toの違いは?意味・役割・否定文を現役塾講師がわかりやすく解説 – Study-Z
英語の勉強法

【英語】should, must, have toの違いは?意味・役割・否定文を現役塾講師がわかりやすく解説

助動詞やその言い換えの表現はたくさんあるから、混同したり迷ったりたことのある人もいるはずです。その中でも、should, must, have to は、とくに混同しやすい。それぞれの意味や役割、使い方を確認しながら、否定文となったときの違いに注目していく。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムと一緒に解説していきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

義務・忠告・推量の should

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ここでは、「義務・忠告・推量の should」と「強制・命令・禁止・不必要の must, have to」について見ていきます。「義務・忠告」と「強制・命令」は混同しやすいので、注意が必要です。また、否定文に特徴があるので、否定文となったときがポイントになりますよ。

should と must, have to の違いをチェック

最初に、should と must, have to の違いを見ていきます。まずは、基本的な意味と役割の大まかな違いを確認しておきましょう。

should は、「…すべきだ」という意味で、義務や忠告のニュアンスがあります。

must, have to は、「…しなければならない」という意味で、強制や命令を表す助動詞です。

義務・忠告・推量の should

ひとつめにチェックする助動詞は、義務・忠告・推量を表す should です。should は shall の過去形でもありますが、この場合は「…すべきだ」「…した方がよい」「…であるはずだ」という意味で過去形の意味はありません。否定文は、should not と表し、「…すべきではない」という意味です。

You should take your father’s advice.(あなたは父親の助言を受け入れるべきだ)

We should not use coarse language.(私たちは雑な言葉遣いをすべきではない)

The company should receive complaints from customers.(その会社はお客様からの苦情を受け取るはずだ)

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