タンパク質と生物体の機能理科生物

5分でわかる副腎のホルモン!現役講師がわかりやすく解説!

よぉ、桜木建二だ。今回は、高校で生物学を学んだものならば確実に覚えておきたい内分泌器官・副腎について学びなおそう。

小さくあまり目立たない器官だが、重要な役割を果たしているなくてはならない存在だ。「副腎とは何か?」という問いに即答できないのならば、一読することを強くすすめる。

生物のからだに詳しい現役講師のオノヅカユウを招いたぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

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ライター/小野塚ユウ

生物学を中心に幅広く講義をする理系現役講師。大学時代の長い研究生活で得た知識をもとに日々奮闘中。「楽しくわかりやすい科学の授業」が目標。

副腎とは?

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By EEOC – cancer.gov, パブリック・ドメイン, Link

副腎は、腎臓のすぐ上に位置している小さな器官です。腎臓の上にあることから「腎上体」とよばれることもあります。

副腎ひとつあたりの重さはわずか5gほど。どんな形をしているかというと、「小さめのお餅を直径数cm、やや厚みのある円盤状に延ばし、それを真ん中で折りたたんだような形」といったところでしょうか。右の副腎と左の副腎では微妙に形が違います。

image by Study-Z編集部

副腎の内部はおおきく2つの層に分かれています。外側に位置している「皮質」と、内側に位置している「髄質」です。

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高校生物学の授業などではよく、「副腎を“まんじゅう”に例えると、まんじゅうの生地が“皮質”、中にあるアンコが“髄質”」などと紹介される。イメージしやすいたとえではあるが、実際のところ、ヒトの副腎の皮質と髄質では皮質のほうが割合が大きく、80%ほどが皮質であるともいわれる。つまり、“まんじゅう”であれば「すごく生地が厚く、あんこの少ないまんじゅう」だというほうが正確だな。

その名前から、「腎臓のおまけ」のようにも捉えられがちな副腎ですが、腎臓と副腎は全く異なる役割をもち、発生上もあまり関係がないようです。似た名前に惑わされないよう注意しましょう。ちなみに、英語では副腎は『adrenal gland』、腎臓は『kidney』といいます。

副腎のはたらき

それでは、副腎が体内で果たしている役割について学んでいきたいと思います。

副腎は内分泌器官の一つ。複数のホルモンを分泌する、恒常性維持のためにとても重要な器官です。小さくあまり目立たない器官ですが、副腎から分泌されるホルモンはいずれも重要度が高く、日常生活に欠かすことができません。副腎のはたらきが低下すると普段生活に大きな支障が出るほどの役割をになっているんです。

前述の通り、副腎の構造は「皮質」と「髄質」に分けられており、分泌されるホルモンも異なります。

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