この記事では英語の熟語「not so much A as B」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「AというよりもむしろB」ですが、どちらかというと少し古いイメージの表現です。

個別指導塾で受験生の指導経験が豊富なライターさとみあゆを呼んです。一緒に「not so much A as B」の意味や例文を見ていきます。

ライター/さとみあゆ

個別指導塾で多くの受験生を指導してきた経験を持つ。そのノウハウを駆使し、受験生だけでなく社会人にも「使える英語」を伝授する。

熟語「not so much A as B」の意味は?

image by iStockphoto

「not so much A as B」は「AというよりもむしろB」という意味で丸暗記をしている人も多いのではないでしょうか。それほどこの「not so much A as B」は受験生にとっておなじみの熟語です。

「A」と「B」を比較する表現ですが、この「A」と「B」には名詞や形容詞など比べられるものを入れます

意味 「AというよりもむしろB」

「not so much A as B」は、比較表現の一つです。「not」が付いているので、比較対象の「B」と比べて「BほどAではない」という意味を表します。

しかし例文の一つ目を訳すと、「ジャーナリストほど学者ではない」となりますが、これでは日本語としては意味がわかりません。「ジャーナリスト」と「学者」で比較すると「ジャーナリスト」である、つまり意訳して「学者というよりむしろジャーナリストである」となるわけです。

He is not so much a scholar as a jourmalist.
彼は学者というよりはむしろジャーナリストだ。

My sister is not so much amased as scared.
姉は驚くというよりむしろ怖がっている。

We watched TV not so much to enjoy the program as to kill the time.
私たちはその番組を楽しむためというより、時間をつぶすためにテレビを見た。

熟語「not so much A as B」の言い換えや、似た表現は?

「not so much A as B」は、他の比較表現を使って言い換えることができます。その際には、「A」と「B」の位置には要注意です。「AというよりもむしろB」という意味の場合、「A」の方が後ろに来る場合も少なくありません。

\次のページで「言い換え例:「more B than A」を使った言い換え」を解説!/

言い換え例:「more B than A」を使った言い換え

「more B than A」を使うと、言い換えることが可能です。「A」と「B」が名詞の時には「more」の後ろに「of」が入り、「more of B than A」という形になることもあります。

「A」と「B」の位置が「not so much A as B」とは反対になっていますが、日本語の「AというよりもむしろB」という意味から考えてみてください。「than~」が「~よりも」という意味があるので、「Aよりも」という意味を表すためには「than A」という形になります。

She is more clever than wise.
彼女は賢いというよりは利口だ。

He was more of a singer than an actor.
彼は俳優というよりは歌手だった。

The movie was more exciting than scary.
その映画は怖いというよりはむしろ刺激的だった。

言い換え例:「B rather than A」を使った言い換え

「B rather than A」を使うと言い換えることができますが、語順には気を付けてください。先に説明した「more B than A」のように「B」の方が先に来るというだけでなく、「rather」が「B」の後ろになります

「more B than A」は「B more than A」という語順にすることも可能ですが、「B rather than A」は「rather B than A」とはならないのが普通です。文法上は可能なように思えますが、かなり古めかしい表現なので今ではほぼ使われていません

I want to ride the bus rather than the train.
電車よりバスにのりたい。

People wanted evolution rather than revolution.
人びとは革命より進化を望んでいた。

My kids are screaming rather than singing.
子どもたちは歌っているというよりはむしろ叫んでいる。

熟語「not so much A as B」を使いこなそう

この記事では熟語「not so much A as B」の使用例や、他の表現での言い換えパターンを説明しました。比較の表現は覚えるのが大変ですが、ここに挙げた3つの表現は試験などでも出題されることがあります。「A」と「B」の位置に気を付けてたくさんの問題を解いてみましょう。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
" /> 【英語】1分でわかる!「not so much A as B」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語 – ページ 2 – Study-Z
英語の熟語

【英語】1分でわかる!「not so much A as B」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語

言い換え例:「more B than A」を使った言い換え

「more B than A」を使うと、言い換えることが可能です。「A」と「B」が名詞の時には「more」の後ろに「of」が入り、「more of B than A」という形になることもあります。

「A」と「B」の位置が「not so much A as B」とは反対になっていますが、日本語の「AというよりもむしろB」という意味から考えてみてください。「than~」が「~よりも」という意味があるので、「Aよりも」という意味を表すためには「than A」という形になります。

She is more clever than wise.
彼女は賢いというよりは利口だ。

He was more of a singer than an actor.
彼は俳優というよりは歌手だった。

The movie was more exciting than scary.
その映画は怖いというよりはむしろ刺激的だった。

言い換え例:「B rather than A」を使った言い換え

「B rather than A」を使うと言い換えることができますが、語順には気を付けてください。先に説明した「more B than A」のように「B」の方が先に来るというだけでなく、「rather」が「B」の後ろになります

「more B than A」は「B more than A」という語順にすることも可能ですが、「B rather than A」は「rather B than A」とはならないのが普通です。文法上は可能なように思えますが、かなり古めかしい表現なので今ではほぼ使われていません

I want to ride the bus rather than the train.
電車よりバスにのりたい。

People wanted evolution rather than revolution.
人びとは革命より進化を望んでいた。

My kids are screaming rather than singing.
子どもたちは歌っているというよりはむしろ叫んでいる。

熟語「not so much A as B」を使いこなそう

この記事では熟語「not so much A as B」の使用例や、他の表現での言い換えパターンを説明しました。比較の表現は覚えるのが大変ですが、ここに挙げた3つの表現は試験などでも出題されることがあります。「A」と「B」の位置に気を付けてたくさんの問題を解いてみましょう。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
1 2
Share: