この記事では英語の熟語「happen to …」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「…に起こる」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムを呼んです。一緒に「happen to …」の意味や例文を見ていきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

熟語「happen to …」の意味は?

image by iStockphoto

熟語「happen to …」の意味は「…に起こる」です。何かが人に起こるという意味合いですが、「happen to …」のあとに動詞の原形がくると違った意味になります。一つずつ見ていきましょう。

意味その1 「…に起こる」

主な意味として「…に起こる」があります。この場合は、「なんらかの出来事が人などの対象に起こる」という意味合いで、よく「主語(出来事) + happen to + 対象(人など)」という形で使われますよ。

A miracle happened to me.
私に奇跡が起こった。

What has happened to her?
彼女はどうなっただろうか。

Unfortunately, the accident happened to children.
残念ながら、事故は子供たちに起こった。

意味その2 「偶然…する」

もう一つは「偶然…する」という意味があります。幸運の場合も不運の場合もどちらにしても「偶然にも〜する」という意味合いです。「主語(人など) + happen to do」の形でよく使われます。

他に「It happen that …」で「たまたま that以下である」という使い方で表現することもできますよ。

He happened to be there.
彼は偶然そこにいた。

My son happened to find a four-leaf clover.
私の息子は偶然四つ葉のクローバーを見つけた。

It happened that we were on the same train.
私たちはたまたま同じ電車に乗っていた。

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熟語「happen to …」の言い換えや、似た表現は?

「happen to …」の言い換えや似た表現には、「occur」「take place」「break out」があります。それぞれ「起こる」という意味はありますが、ニュアンスの違いがあるので、どんなときに使う「起こる」なのかを知っておく必要がありますよ。

言い換え例:occurを使った言い換え

まずは「occur」を使った言い換えです。何かが「起こる」ときに使うのですが、その何かがはっきりしている場合に使われます。「現れる」という意味もあるぐらいなので、見た目にはっきりしているニュアンスがありますよ。

Two typhoons occured in June.
2つの台風が6月に起こった。

A big earthquake occured in Tohoku in 2011.
2011年に東北で大きな地震が起こった。

言い換え例:take placeを使った言い換え

次に「take place」を使った言い換えです。直訳すると「場所をとる」となりますが、スケジュールの場所をとるイメージで「(予定や計画されていた出来事が)起こる」という意味になります。「行われる」というニュアンスでも使われますよ。

A shocking event took place there.
衝撃的な事件がそこで起きた。

The Oympic games take place every four years,
オリンピックは4年ごとに行われる。

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言い換え例:break outを使った言い換え

最後の言い換えの表現は「break out」です。戦争や火事、疫病など悪い出来事に使われることが多く、「起こる」や「勃発する」という意味になります。もとの「break(割れる、砕ける)」と「out(外へ)」という意味から、割れたものが外へ飛び出していくような広がっていくイメージを持つといいですね。

The fire broke out in the kitchen.
その火事は台所で起こった。

We hope that war doesn't break out.
私たちは戦争が起こらなければと願う

熟語「happen to …」を使いこなそう

この記事では熟語「happen to …」の意味や使用例、他の表現での言い換えパターンを説明しました。意味は「偶然」や「たまたま」のニュアンスは共通していますが、「人に起こる」と「人がたまたま〜する」で語順が違うので丁寧に見ておきましょう。

言い換えの表現では、いずれも「起こる」という意味があるものの、どのようなことが起こるのかによって使うべき表現が違うので要注意です。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
" /> 【英語】1分でわかる!「happen to …」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語 – Study-Z
英語の熟語

【英語】1分でわかる!「happen to …」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語

この記事では英語の熟語「happen to …」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「…に起こる」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムを呼んです。一緒に「happen to …」の意味や例文を見ていきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

熟語「happen to …」の意味は?

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熟語「happen to …」の意味は「…に起こる」です。何かが人に起こるという意味合いですが、「happen to …」のあとに動詞の原形がくると違った意味になります。一つずつ見ていきましょう。

意味その1 「…に起こる」

主な意味として「…に起こる」があります。この場合は、「なんらかの出来事が人などの対象に起こる」という意味合いで、よく「主語(出来事) + happen to + 対象(人など)」という形で使われますよ。

A miracle happened to me.
私に奇跡が起こった。

What has happened to her?
彼女はどうなっただろうか。

Unfortunately, the accident happened to children.
残念ながら、事故は子供たちに起こった。

意味その2 「偶然…する」

もう一つは「偶然…する」という意味があります。幸運の場合も不運の場合もどちらにしても「偶然にも〜する」という意味合いです。「主語(人など) + happen to do」の形でよく使われます。

他に「It happen that …」で「たまたま that以下である」という使い方で表現することもできますよ。

He happened to be there.
彼は偶然そこにいた。

My son happened to find a four-leaf clover.
私の息子は偶然四つ葉のクローバーを見つけた。

It happened that we were on the same train.
私たちはたまたま同じ電車に乗っていた。

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