代表的な「気体の発生」について現役理系大学生ライターがわかりやすく解説
HClの発生方法
塩化ナトリウムに濃硫酸を加えると塩化水素が発生し、化学反応式は、
NaCl+H2SO4→NaHSO4+HCl↑
この反応は揮発性酸の遊離のように見えますが、加熱しなくても塩化水素が発生するので、そうではないんですね。
詳しくはハロゲンの章で説明していますので、ぜひご覧になってください。
塩化水素は、工業的には水素と塩素のを直接反応させて、
H2+Cl2→2HCl
という化学反応でつくられています。
NH3の発生について
アンモニアは塩化アンモニウムと水酸化カルシウムを反応させて作ることができます。
2NH4Cl+Ca(OH)2→CaCl2+2H2O+2NH3↑
工業的にはハーバーボッシュ法を用いてつくられているんですね。
窒素と水素が3:1の割合で混じった混合気体を触媒の四酸化鉄Fe3O4を用いて高圧下で反応させるんです。
N2+3H2⇆2NH3+92J
非金属酸化物の発生について
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非金属酸化物はNOやNO2、SO2があり、これらの発生方法は酸化還元の範囲でも出てくると思います。
銅に濃硝酸を加えると Cu+4HNO3→Cu(NO3)2+2H2O+2NO2↑
銅に希硝酸を加えると 3Cu+8HNO3→3Cu(NO3)2+4H2O+2NO↑
銅に濃硫酸を加え加熱 Cu+2H2SO4→CuSO4+2H2O+SO2↑
となり、どれも酸化還元の反応で発生していますね。
気体の発生は1種類ずつ整理していくしかない!
今回気体の発生について学んできましたが、当然気体の種類はもっとたくさん存在します。しかし、それらを全て覚えても受験では役に立ちません。代表的な気体だけでも発生方法やその化学反応の原理を理解するまで細かく勉強すれば、確実に力がつきます。だから、自分は化学反応の原理について細かく解説するように心がけてこの文章を書いているので、ぜひこれを活用して勉強して欲しいです!