この記事では英語の熟語「take … in」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「…をだます」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムを呼んです。一緒に「take … in」の意味や例文を見ていきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

熟語「take … in」の意味は?

image by iStockphoto

熟語「take … in」には、「…をだます」や「…を取り入れる」という意味があります。意見すると、この二つの意味は違うように感じられますが、もととなるニュアンスは同じです。また、いずれも「take …in」でも「take in …」でも使うことができます。

意味その1 「…をだます」

一つめの意味は、「…をだます」です。「take」は「取り込む、受け入れる」という意味があるので、「in(中に)」とあわせて「中に取り込む」となります。さらに、相手を「取り込む」ということは、相手を「丸め込む」という意味と考えると「…をだます」につながりますね。

なお、「be taken in」の形で受け身で使われることが多くなっています。

I was completely taken in.
私は完全にだまされた。

Don't be taken by his gentle manner.
彼の親切な態度にだまされるな。

He was easily taken in by her smile.
彼は彼女の笑顔に簡単にだまされた。

意味その2 「…を取り入れる」

二つめの意味は、「…を取り入れる」です。こちらは、ほぼもとの意味の「中に取り込む、受け入れる」のそのままのイメージから、「…を取り入れる」「吸収する」などにつながります。ほかには、人を取り入れると考えて「(人を)泊める」場合にも使われますよ。

I must take the washing in.
私は洗濯物を取り入れなければならない。

The cloth can take in moisture in a moment.
その布は一瞬で水分を吸収できる。

Can you take us in for two days
私たちを2日間泊めてもらえませんか。

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熟語「take … in」の言い換えや、似た表現は?

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熟語「take … in」には、「deceive」や「cheat」などの言い換えの表現があります。いずれも「だます」という意味で使いますが、「deceive」は「欺く」に近いニュアンス、「cheat」は「ごまかす」に近いニュアンスです。

言い換え例:deceiveを使った言い換え

まずは、「deceive」を使った言い換えです。「deceive」の語源から「取り去る」という意味合いがあり、ニュアンスとしては事実を隠したり歪めたりして意図的に人に思い違いをさせるイメージがあります。嘘をついていなくても、事実を隠すことで人を欺くこともありますよ。

Sawa continued to deceive Shota.
サワはショウタをだまし続けた。

Don't be deceived by his appearance.
彼の外見にだまされてはいけない。

It is no use trying to deceive us.
私たちをだまそうとしても無駄だ。

言い換え例:cheatを使った言い換え

次は、「cheat」を使った言い換えの表現です。こちらは、自分の利益のために不正を働くニュアンスがあり、「だまして巻き上げる」イメージになります。また、「cheat」は名詞として使うことができ、意味は「詐欺師」「ごまかし」「カンニング」などです。名詞の意味を知っていると、動詞の「cheat」という語をイメージしやすくなりますね。

We should not cheat anyone.
私たちは人をだますべきではない。

She didn't cheat in that game.
彼女はそのゲームで不正行為をしなかった。

I know that he cheated in that test.
私は彼がそのテストでカンニングをしたことを知っている。

\次のページで「熟語「take … in」を使いこなそう」を解説!/

熟語「take … in」を使いこなそう

この記事では熟語「take … in」の意味や使用例、他の表現での言い換えパターンを説明しました。意味においては、「…をだます」や「…取り入れる」と代表的な意味を確認しましたが、ほかにもいくつか意味がありますよ。

言い換えの表現では、うそで欺く「take … in」、黙ってだますこともある「deceive」、利益のためにだます「cheat」と3つに分けると整理しやすくなります。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
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英語の熟語

【英語】1分でわかる!「take … in」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語

この記事では英語の熟語「take … in」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「…をだます」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムを呼んです。一緒に「take … in」の意味や例文を見ていきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

熟語「take … in」の意味は?

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熟語「take … in」には、「…をだます」や「…を取り入れる」という意味があります。意見すると、この二つの意味は違うように感じられますが、もととなるニュアンスは同じです。また、いずれも「take …in」でも「take in …」でも使うことができます。

意味その1 「…をだます」

一つめの意味は、「…をだます」です。「take」は「取り込む、受け入れる」という意味があるので、「in(中に)」とあわせて「中に取り込む」となります。さらに、相手を「取り込む」ということは、相手を「丸め込む」という意味と考えると「…をだます」につながりますね。

なお、「be taken in」の形で受け身で使われることが多くなっています。

I was completely taken in.
私は完全にだまされた。

Don’t be taken by his gentle manner.
彼の親切な態度にだまされるな。

He was easily taken in by her smile.
彼は彼女の笑顔に簡単にだまされた。

意味その2 「…を取り入れる」

二つめの意味は、「…を取り入れる」です。こちらは、ほぼもとの意味の「中に取り込む、受け入れる」のそのままのイメージから、「…を取り入れる」「吸収する」などにつながります。ほかには、人を取り入れると考えて「(人を)泊める」場合にも使われますよ。

I must take the washing in.
私は洗濯物を取り入れなければならない。

The cloth can take in moisture in a moment.
その布は一瞬で水分を吸収できる。

Can you take us in for two days
私たちを2日間泊めてもらえませんか。

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