
ニュートンの運動方程式

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力と加速度は比例してるとして、その比例定数を質量とするとニュートンの運動方程式がでてきます。逆に、ニュートンの運動方程式とは物体に加えられる力と加速度は質量を比例定数として比例しているという意味です。古典力学はこの運動方程式についてあれこれ考えることだとも言えますので、この方程式だけは覚えておきましょう。
単位について

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ここで念のため単位に触れておきます。ここでの議論は本質的には単位に関係ありません。単位というのは人間が勝手に定めるものなので自由に決めていいものなのです。しかし、個々人がバラバラの単位を使っていては非常に不便ですので皆で共通の単位を使うことになっています。古典力学ではmks単位系というものを使うことが多いです。m・kg・sが基本で、他の単位はこれらの単位の組み合わせになります。たとえば力の単位のN(ニュートン)はkg×m/s2と同じものです。
運動方程式と微分

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物理学を学ぶ上でどうしても避けて通れない数学の知識の一つが微積分です。運動方程式から速度と位置を導くには微積分の知識が不可欠になります。微積分は非常に深遠な数学の分野ですが、古典力学の基礎を理解するにはそれほど複雑な概念は必要ありません。ここでは簡単に運動方程式と微積分について説明します。
速度と微分

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距離÷時間が速度ですが時々刻々と速度が変化している場合は、いったいどの時点での速度を速度とすればいいのでしょう。この問題を解決ためには測定する時間の間隔をどんどん短くしていけばよいとわかります。理論的には無限に小さい時間間隔にすると完全に正しい速度が得られるはずです。これが微分という概念になります。無限に小さいというのはとっつきにくい概念ですが、現実的にはすごく小さいと考えておけば問題はありません。
加速度と微分

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距離は位置の差なので、一般的な言い方にすると位置を時間で微分したものが速度という言い方になります。同じように考えて、無限に小さな速度変化を無限に小さな時間で割ったものが加速度ということです。言い換えると速度を時間で微分したものが加速度になります。ついでにこの二つを繋げることにより、位置を時間で2回微分したものが加速度ということが理解です。
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