「集合名詞」という言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。ある名詞について「集合名詞」かどうかを判断するのはそれほど難しくない。しかし、「集合名詞」にはいくつかの種類があり、それぞれ取り扱いが違ってくるところがポイントになってくる。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムと一緒に解説していきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

「集合名詞」の基本

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名詞のうちの「集合名詞」に分類される名詞について、見ていきましょう。「集合名詞」とは人や物の集合体のことですが、単数扱いか複数扱いか、数えられるか数えられないかなど、その取り扱いに注意が必要になります。

名詞の中の「集合名詞」

名詞は5つに分類することができます。「集合名詞」はその5つのうちの1つで、複数の人や物が集まった集合体のことです。ほかに分類される名詞と紛らわしい部分もあるので、残りの4つに分類される名詞についても知っておきましょう。

普通名詞:目に見えて形のあるもので、1つ2つと数えられる。orange(オレンジ)eraser(消しゴム)など

物質名詞:液体や粉体などの形がないもので、数えられない。milk(ミルク)salt(塩)など

抽象名詞:形はなく、性質や状態をあらわす。数えられない。beauty(美)health(健康)など

固有名詞:場所や人の名前など、そのものにしかない名前。Asia(アジア)Edison(エジソン)など

「集合名詞」とは?

「集合名詞」とは、複数の人やものが集まった全体を表す名詞でした。基本的には数えられない名詞ですが、一部の単語は集合体を1単位として数えることもあります。この場合は、「普通名詞」に近いイメージになりますね。

代表的な例としては、お父さんやお母さん、子供たちを含めた全体としての「family(家族)」があります。また、「furniture(家具)」は「家で生活に使う移動できる大きなもの」という意味で、テーブルやソファ、食器棚なども含めた表現です。

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注意すべき「集合名詞」

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集合体である「集合名詞」は、単数として扱うのか、複数として扱うのかがポイントです。「furniture」や「baggage」などは常に単数で表し単数扱いをしますが、扱いに注意が必要なものもあります。これらについて確認しておきましょう。

単数形でも複数形でも使えるもの

まずは、「集合名詞」のうち単数でも複数でも扱えるものについて見ていきます。単語そのものは単数形で表しますが、集合体を一つと考える場合は単数として扱い、集合体であってもその一つ一つに焦点を当てている場合は複数の扱いになりますよ。

単数扱いの例:His family is large.(彼の家族は大家族だ)

 → 家族を一つのものと考えて、単数扱いしているので「is」でつないでいます。

複数扱いの例:His family are very cheerful.(彼の家族は性格がとても明るい)

 → 家族のうち一人一人の性格について話しているので、複数扱いで「are」を使います。

単数形で表し、複数扱いするもの

次は、単数形で表しながらも常に複数として扱われる場合です。代表的な例として、「police(警察)」があります。単数形で表すので「polices」とはなることはなく「police」のままです。また、複数形として扱うので、「police」が主語なら続く動詞はbe動詞なら「are」「were」を一般動詞なら現在形でも三単現のsは不要ですね。

The police are searching for the cluprit.(警察は犯人を捜索しているところだ)

 → 単数形となるので「police」、複数扱いなので「are」を使います。

The police have caught the robber.(警察はその泥棒を捕まえた)

 → 単数形なので「police」、複数扱いなので三単現のsは不要で「have」となります。

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「集合名詞」は単数扱いか複数扱いか、その取り扱いに注意!

「集合名詞」の基本と注意すべき「集合名詞」について見てきました。「集合名詞」とは、同じような種類のものが集まった集合体でした。名詞には5種類あるうちの一つが「集合名詞」であるということも知っておくと、より理解が深まります。

とくに、気をつけなければならないのは「集合名詞」は扱いです。「集合名詞」は大きく「単数で表し単数扱いするもの」「単数で表し単数でも複数でも扱えるもの」「単数で表し複数扱いするもの」の3つに分けられているので、代表的な語がどれに当たるのかを知っておくといいですね。

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" /> 【英語】集合名詞について現役塾講師がわかりやすく解説!単数扱いか複数扱いか取り扱いに注意 – Study-Z
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【英語】集合名詞について現役塾講師がわかりやすく解説!単数扱いか複数扱いか取り扱いに注意

「集合名詞」という言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。ある名詞について「集合名詞」かどうかを判断するのはそれほど難しくない。しかし、「集合名詞」にはいくつかの種類があり、それぞれ取り扱いが違ってくるところがポイントになってくる。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムと一緒に解説していきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

「集合名詞」の基本

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名詞のうちの「集合名詞」に分類される名詞について、見ていきましょう。「集合名詞」とは人や物の集合体のことですが、単数扱いか複数扱いか、数えられるか数えられないかなど、その取り扱いに注意が必要になります。

名詞の中の「集合名詞」

名詞は5つに分類することができます。「集合名詞」はその5つのうちの1つで、複数の人や物が集まった集合体のことです。ほかに分類される名詞と紛らわしい部分もあるので、残りの4つに分類される名詞についても知っておきましょう。

普通名詞:目に見えて形のあるもので、1つ2つと数えられる。orange(オレンジ)eraser(消しゴム)など

物質名詞:液体や粉体などの形がないもので、数えられない。milk(ミルク)salt(塩)など

抽象名詞:形はなく、性質や状態をあらわす。数えられない。beauty(美)health(健康)など

固有名詞:場所や人の名前など、そのものにしかない名前。Asia(アジア)Edison(エジソン)など

「集合名詞」とは?

「集合名詞」とは、複数の人やものが集まった全体を表す名詞でした。基本的には数えられない名詞ですが、一部の単語は集合体を1単位として数えることもあります。この場合は、「普通名詞」に近いイメージになりますね。

代表的な例としては、お父さんやお母さん、子供たちを含めた全体としての「family(家族)」があります。また、「furniture(家具)」は「家で生活に使う移動できる大きなもの」という意味で、テーブルやソファ、食器棚なども含めた表現です。

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