「助燃性」と「可燃性」燃焼に関わるワードを元塾講師がわかりやすく解説
image by Study-Z編集部
この2つの実験をまとめたのが上図です。
水素の実験の場合、水素の燃焼を酸素が助け、その結果として水が生じます。一方酸素の場合、線香の燃焼を酸素が助け、その結果として二酸化炭素が生じると考えてみましょう。(もちろん水素の実験中も空気中の酸素と線香が反応して二酸化炭素が生じていますが、主たる反応ではないので考えからは除外しています。)
このように考えれば、水素は水素そのものが反応しているのに対し、酸素はあくまでも酸化・燃焼の補助的な役割であることがわかりますね。
酸素は燃焼を促進する助燃性物質の代表
「物質が燃えるためには酸素が必要」と何度も教わってきたせいで、酸素自体が燃えているものだと勘違いしてしまう人も多いでしょう。しかし、酸素は燃焼を促進する助燃性であることを理解する必要があります。
助燃性を有していることの条件は、空気よりも燃焼を促進するものであることです。燃焼(イコール 酸化)を促進するものと考えてもいいですね。可燃性物質の代表である水素も併せて覚えておきましょう。
酸化・還元の単元ともつながりが深い内容なので、この機会に見直しをしておくといいですね。
