名詞はいくつかに分類できるが、この「普通名詞」は最も基本となる名詞の種類です。まずは、「普通名詞」の意味や分類、使い方などを正しく理解することで、「集合名詞」や「物質名詞」「抽象名詞」「固有名詞」との違いもわかりやすくなる。


10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムと一緒に解説していきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

普通名詞とは

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「名詞」とは、主語になれる品詞で、「〜は(が)」をつけられるものでした。例えば、「学校は」と言えるので「学校」は名詞ですね。そのうち、「名詞」は「普通名詞」のほか、「集合名詞」「物質名詞」「抽象名詞」「固有名詞」に分類されます。

「普通名詞」とはどのようなものか

普通名詞とは、同じ種類のものに共通した呼び方があるもののことです。また、基本的には目で見ることができる形のあるものなので、「数えられる名詞」になります。「apple(りんご)」「bag(カバン)」などがそうですね。また、その他の分類も知っておくと区別しやすくなりますよ。

「普通名詞」目で見て形があり、同じ種類のもので共通している(chair,peachなど)

「集合名詞」グループを1単位とする(family,teamなど)

「物質名詞」液体や粉体など形のないもの(water,sugerなど)

「抽象名詞」概念的な事柄(love,effortなど)

「固有名詞」世界にひとつの固有のもの(Mt.Fuji,Japanなど)

「普通名詞」の扱い

「普通名詞」は「数えられる名詞」であり、単数なら「a」や「an」をつけ、複数であれば「-s」などをつけて数を表現します。ただし、稀に単数と複数が同じである単複同形の単語もありますよ。

ただ、日本語とは違って英語では数を無視することはできません。例えば、自分の職業を言うときに「私は」と言っているので単数に決まっていても、「I am an Englih teacher.」と「a」をつけて表現する必要があります。

単数:My brother is a high school student.(私の兄は高校生である)

複数:He boiled three eggs hard.(彼は3つのタマゴをかたくゆでた)

単複同形:There are a lot of sheep in this farm.(この牧場にたくさんの羊がいる)

\次のページで「「普通名詞」が使われる場面」を解説!/

「普通名詞」が使われる場面

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「普通名詞」は、主語や目的語、補語として使えるほか「名詞」を置ける場所にはどこでも置くことができます。「普通名詞」がよく使われる場面や注意すべき「普通名詞」について見ていきましょう。

単独や句の中で使う「普通名詞」

「普通名詞」は単独で使われることもありますが、目に見える形のあるものなので形容詞や形容詞的な役割をする語を伴って句として使われることもあります

例えば、冠詞や所有格と形容詞や分詞を伴うパターンは、「the long pencil(その長い鉛筆)」や「my favorite movie(私のお気に入りの映画)」「that crying baby(あのないている赤ちゃん)」などです。

ほかには、前置詞を伴った表現として、「in the village(その村に)」や「as a volunteer(ボランティアとして)」などがあります。

単独:Kazuki can play the piano very well.(カズキは上手にピアノを弾くことができる)

所有格 + 形容詞 + 普通名詞:Taro always has his large lunch box.(タロウはいつも大きな弁当を持っている)

冠詞 + 分詞 + 普通名詞;The running lion must be Leo.(その走っているライオンはレオに違いない)

前置詞 + 冠詞 + 普通名詞:I saw my sister at the station.(私は駅で姉に会った)

注意すべき「普通名詞」

名詞は5つに分類されるのですが、ひとつの単語で「普通名詞」と「物質名詞」など2種類の分類に使えるケースがあります。このような単語は、数は多くないのですが覚えておくといいですね。

例としては、「room」は普通名詞なら「部屋」を意味しますが、物質名詞として「空間」という意味で使うこともできます。

普通名詞:He read two papers every day.(彼は毎日2紙に目を通している)

物質名詞:I used a sheet of paper.(私は1枚の紙を使った)

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「普通名詞」の使い方と注意点を知っておきましょう

名詞の中でも基本である「普通名詞」ですが、「普通名詞」そのものの理解とともにその他の名詞の分類がどのようなものかも知っておくと判断しやすくなります。

また、使い方においては、いくつかの語のカタマリである「句」としての使い方がポイントです。名詞は名詞を修飾する形容詞や形容詞的役割をする語を伴うことが多いので、句としての使い方をチェックしておくといいですね。

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" /> 【英語】普通名詞を現役塾講師がわかりやすく解説!普通名詞とその注意すべき点とは? – Study-Z
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【英語】普通名詞を現役塾講師がわかりやすく解説!普通名詞とその注意すべき点とは?

名詞はいくつかに分類できるが、この「普通名詞」は最も基本となる名詞の種類です。まずは、「普通名詞」の意味や分類、使い方などを正しく理解することで、「集合名詞」や「物質名詞」「抽象名詞」「固有名詞」との違いもわかりやすくなる。


10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムと一緒に解説していきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

普通名詞とは

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「名詞」とは、主語になれる品詞で、「〜は(が)」をつけられるものでした。例えば、「学校は」と言えるので「学校」は名詞ですね。そのうち、「名詞」は「普通名詞」のほか、「集合名詞」「物質名詞」「抽象名詞」「固有名詞」に分類されます。

「普通名詞」とはどのようなものか

普通名詞とは、同じ種類のものに共通した呼び方があるもののことです。また、基本的には目で見ることができる形のあるものなので、「数えられる名詞」になります。「apple(りんご)」「bag(カバン)」などがそうですね。また、その他の分類も知っておくと区別しやすくなりますよ。

「普通名詞」目で見て形があり、同じ種類のもので共通している(chair,peachなど)

「集合名詞」グループを1単位とする(family,teamなど)

「物質名詞」液体や粉体など形のないもの(water,sugerなど)

「抽象名詞」概念的な事柄(love,effortなど)

「固有名詞」世界にひとつの固有のもの(Mt.Fuji,Japanなど)

「普通名詞」の扱い

「普通名詞」は「数えられる名詞」であり、単数なら「a」や「an」をつけ、複数であれば「-s」などをつけて数を表現します。ただし、稀に単数と複数が同じである単複同形の単語もありますよ。

ただ、日本語とは違って英語では数を無視することはできません。例えば、自分の職業を言うときに「私は」と言っているので単数に決まっていても、「I am an Englih teacher.」と「a」をつけて表現する必要があります。

単数:My brother is a high school student.(私の兄は高校生である)

複数:He boiled three eggs hard.(彼は3つのタマゴをかたくゆでた)

単複同形:There are a lot of sheep in this farm.(この牧場にたくさんの羊がいる)

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