この記事では英語の熟語「take over (…)」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「(…を)引き継ぐ」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムを呼んです。一緒に「take over (…)」の意味や例文を見ていきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

熟語「take over (…)」の意味は?

image by iStockphoto

熟語「take over (…)」には、「(…を)引き継ぐ」や「…を買収する」などの意味があります。「引き継ぐ」も「買収する」も誰かが主体となっていたものを自分が主体となってやっていく意味がありますが、意味の違いを見ていきましょう。

意味その1 「(…を)引き継ぐ」

ひとつめの意味は、「(…を)引き継ぐ」です。「take」にはもともと「財産を相続する」や「所有権を取得する」という意味合いももっています。また、「over」は「向こう側に」という意味があるので、誰かから誰かに引き継がれるというニュアンスになりますよ。義務や責任などを引き継ぐときに、よく使われます。

I will take over your job.
私はあなたの仕事を引き継ぐつもりだ。

He took over as a manager.
彼は部長職を引き継いだ。

Nobody can't take over Ms.Akutsu's class
誰もアクツ先生のクラスを引き継ぐことはできない。

意味その2 「…を買収する」

二つめの意味は、「…を買収する」です。こちらも「take(所有権を取得する)」と「over(向こう側に)」がもとになっていて「買収する」や「乗っ取る」につながります。この場合は、権利を奪う場合に使われ、会社を買収するときなどに使われますよ。

He may take over a communication company.
彼は通信会社を買収するかもしれない。

He took over land-ownership.
彼が土地所有権を乗っ取った。

It is said that Hisahide took over the country.
ヒサヒデがその国を乗っ取ったと言われている。

\次のページで「熟語「take over (…)」の言い換えや、似た表現は?」を解説!/

熟語「take over (…)」の言い換えや、似た表現は?

熟語「take over (…)」には、「succeed」や「inherit」などの言い換えの表現があります。いずれも「受け継ぐ」や「相続する」という意味がありますが、それぞれの語のニュアンスまで丁寧に見ていきましょう。

言い換え例:succeedを使った言い換え

最初は「succeed」を使った言い換えです。「succeed」は「成功する」という意味合いの印象が強い人も多いかもしれませんが、もともとは「あとを継ぐ」という意味があります。物事がうまくいってあとに続いているようすから「成功する」につながったわけです。地位や身分、財産を継ぐようなときに、よく使われます。

The Prince succeeded to the crown.
その王子は王位を継承した。

I can succeed to a fortune.
私は財産を相続することができる。

I regretted that I had succeeded to the farm.
私は農場を継いだことを後悔した。

言い換え例:inheritを使った言い換え

次は「inherit」を使った言い換えです。「-herit」の部分が遺産を表しているため、「inherit」で「相続する」となります。こちらは、財産や権利、地位などのほか、人や人の性質を受け継ぐときにも使われるので、かなり幅広い表現です。

My father inherited the huge estate.
私の父は莫大な財産を相続した。

He will inherit his uncle.
彼はおじの後継ぎになるだろう。

She inherited her blue eyes from her mother.
彼女は母から青い目を受け継いだ。

\次のページで「熟語「take over (…)」を使いこなそう」を解説!/

熟語「take over (…)」を使いこなそう

この記事では熟語「take over (…)」の意味や使用例、他の表現での言い換えパターンを説明しました。意味においては、「引き継ぐ」で使われることのほうが多いですが、権利が移る「買収する」の表現があることも知っておくといいですね。

言い換えの表現では、表現によってニュアンスや意味の幅の広さが違いました。こういった細かいところを身についけていくと豊かな表現ができるようになりますよ。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
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英語の熟語

【英語】1分でわかる!「take over (…)」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語

この記事では英語の熟語「take over (…)」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「(…を)引き継ぐ」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムを呼んです。一緒に「take over (…)」の意味や例文を見ていきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

熟語「take over (…)」の意味は?

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熟語「take over (…)」には、「(…を)引き継ぐ」や「…を買収する」などの意味があります。「引き継ぐ」も「買収する」も誰かが主体となっていたものを自分が主体となってやっていく意味がありますが、意味の違いを見ていきましょう。

意味その1 「(…を)引き継ぐ」

ひとつめの意味は、「(…を)引き継ぐ」です。「take」にはもともと「財産を相続する」や「所有権を取得する」という意味合いももっています。また、「over」は「向こう側に」という意味があるので、誰かから誰かに引き継がれるというニュアンスになりますよ。義務や責任などを引き継ぐときに、よく使われます。

I will take over your job.
私はあなたの仕事を引き継ぐつもりだ。

He took over as a manager.
彼は部長職を引き継いだ。

Nobody can’t take over Ms.Akutsu’s class
誰もアクツ先生のクラスを引き継ぐことはできない。

意味その2 「…を買収する」

二つめの意味は、「…を買収する」です。こちらも「take(所有権を取得する)」と「over(向こう側に)」がもとになっていて「買収する」や「乗っ取る」につながります。この場合は、権利を奪う場合に使われ、会社を買収するときなどに使われますよ。

He may take over a communication company.
彼は通信会社を買収するかもしれない。

He took over land-ownership.
彼が土地所有権を乗っ取った。

It is said that Hisahide took over the country.
ヒサヒデがその国を乗っ取ったと言われている。

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