名詞というと、品詞の中では簡単なほうだという印象を持っている人は多い。普通名詞に関しては比較的簡単と言えるが、集合名詞や物質名詞、抽象名詞など、取り扱いに注意が必要なものもあるぞ。名詞を5つに分類して、それぞれの特徴をつかんでおくことが大切です。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムと一緒に解説していきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

数えられる名詞として使える種類

image by iStockphoto

名詞は大別すると「数えられる名詞」と「数えられない名詞」に分けることができます。「数えられる名詞」とは、「pencil(鉛筆)」なら1本2本…、「car(車)」なら1台2台…ですね。このように「数えられる名詞」は「普通名詞」と「集合名詞の一部」になります。それぞれを詳しく見ていきましょう。

物の名前がつく「普通名詞」

普通名詞は、「数えられる名詞」であり、共通の性質を持つ物の名前です。「数えられる名詞」は単数と複数があるので、それぞれ区別した表現をします。

単数:He bought a new bike.(彼は新しい自転車を買った)

複数:I have two turtles.(私は2匹のカメを飼っています)

さまざまな扱い方がある「集合名詞」

集合名詞は、同じような物が集まったまとまりを言います。注意が必要なのは、集団を1単位として考えると「単数扱い」、集団を個々のものと考えると「複数扱い」になるということです。どちらでも使える単語とどちらかだけで使える単語があるので注意が必要ですね。

また、集合名詞では、「family」などは「数えられる名詞」なので複数家族を「families」と表すことはできますが、「furniture」など「数えられない名詞」もあります。

単数扱い:My favorite team is the Swallows.(私の好きなチームはスワローズだ)

複数扱い:The team are very polite.(そのチームの人々はとても礼儀正しい)

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数えられない名詞となる種類

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「数えられない名詞」は一定の形のないものや目には見えない抽象的な表現をする名詞であり、「物質名詞」「抽象名詞」「固有名詞」があります。ただ、形のないものは「a cup of coffee」など単位を付け加えた表現をすることはできますよ。

一定の形のない「物質名詞」

「数えられない名詞」である「物質名詞」は、一定の形のない物質などを表します。液体の「water」や粒状の「salt」などがあり、「a glass of water(グラス1杯の水)」や「two spoonfuls of salt(スプーン2杯の塩)」など単位をつけると数えることができますよ。

単独で:My daughter likes milk and orangejuice.(私の娘は牛乳とオレンジジュースが好きだ)

単位ありで:My daughter drank two glasses of milk.(私の娘は牛乳を2杯飲んだ)

目で見ることも触ることもできない「抽象名詞」

「抽象名詞」は「数えられない名詞」であり、自分では見ることも触ることもできない抽象的なものです。「love」や「advice」などの概念上のもので、数えることはできませんが量的な大小を表現することはできます。

単独で:He got information about that.(彼はそれについての情報を手にいれた)

大小を含めて:He has little information about the problem.(彼はその問題についての情報をほとんど持っていない)

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世界に一つしかない「固有名詞」

「固有名詞」とは、人の名前や特定の場所、物などを表します。世界にひとつだけのものを表しているので、数える必要がありませんから「数えられない名詞」です。通常、冠詞をつけずに表しますが、新聞や雑誌のほか、特定の固有名詞には「the」をつけることがあります。

「the」なし:We call that mountain Mt.Fuji.(私たちはあの山を富士山と呼ぶ)

「the」あり:I have been to the British Museum.(私は大英博物館に行ったことがある)

名詞を分類して取り扱いに注意が必要な名詞をチェックしておこう

名詞としてすぐに思いつくのは「desk(机)」や「bag(カバン)」などの「普通名詞」ですが、取り扱いに注意が必要な名詞がいくつかありました。

とくに「集合名詞」は、同じ語でも「単数扱い」するケースもあれば「複数扱い」するケースもありますし、「単数扱い」のみの語や「複数扱い」のみの語もあります。また、「物質名詞」の数え方や「the」のつく「固有名詞」など覚えるしかないこともいくつかありましたね。

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" /> 【英語】現役塾講師が名詞をわかりやすく解説!名詞の種類によっては取り扱い注意 – Study-Z
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【英語】現役塾講師が名詞をわかりやすく解説!名詞の種類によっては取り扱い注意

名詞というと、品詞の中では簡単なほうだという印象を持っている人は多い。普通名詞に関しては比較的簡単と言えるが、集合名詞や物質名詞、抽象名詞など、取り扱いに注意が必要なものもあるぞ。名詞を5つに分類して、それぞれの特徴をつかんでおくことが大切です。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムと一緒に解説していきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

数えられる名詞として使える種類

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名詞は大別すると「数えられる名詞」と「数えられない名詞」に分けることができます。「数えられる名詞」とは、「pencil(鉛筆)」なら1本2本…、「car(車)」なら1台2台…ですね。このように「数えられる名詞」は「普通名詞」と「集合名詞の一部」になります。それぞれを詳しく見ていきましょう。

物の名前がつく「普通名詞」

普通名詞は、「数えられる名詞」であり、共通の性質を持つ物の名前です。「数えられる名詞」は単数と複数があるので、それぞれ区別した表現をします。

単数:He bought a new bike.(彼は新しい自転車を買った)

複数:I have two turtles.(私は2匹のカメを飼っています)

さまざまな扱い方がある「集合名詞」

集合名詞は、同じような物が集まったまとまりを言います。注意が必要なのは、集団を1単位として考えると「単数扱い」、集団を個々のものと考えると「複数扱い」になるということです。どちらでも使える単語とどちらかだけで使える単語があるので注意が必要ですね。

また、集合名詞では、「family」などは「数えられる名詞」なので複数家族を「families」と表すことはできますが、「furniture」など「数えられない名詞」もあります。

単数扱い:My favorite team is the Swallows.(私の好きなチームはスワローズだ)

複数扱い:The team are very polite.(そのチームの人々はとても礼儀正しい)

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