タンパク質と生物体の機能理科生物

5分でわかる「鉱質コルチコイド」!糖質コルチコイドとの違いは?現役講師が解説!

よぉ、桜木建二だ。今回は副腎から分泌されるホルモンのひとつである鉱質コルチコイドについてみていこう。
名前の良く似た「糖質コルチコイド」との違いや、鉱質コルチコイドのはたらき、その意味など、多くの受験生にとってとっつきにくいポイントを重点的に解説してもらう。

生物のからだに詳しい現役講師のオノヅカユウを招いたぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

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ライター/小野塚ユウ

生物学を中心に幅広く講義をする理系現役講師。大学時代の長い研究生活で得た知識をもとに日々奮闘中。「楽しくわかりやすい科学の授業」が目標。

鉱質コルチコイドとは?

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By Image:Aldosterone-2D-skeletal.png by Ben Mills, vectorized by Fvasconcellos (トーク · 投稿記録) – Vector version of Image:Aldosterone-2D-skeletal.png., パブリック・ドメイン, Link

鉱質コルチコイドは副腎髄質から分泌されるホルモンです。英語ではミネラルコルチコイド(Mineralcorticoid)といいうほか、電解質コルチコイドという名前でよばれることも。アルドステロンやデスオキシコルチコステロン、フルドロコルチゾンなどの化学物質が、鉱質コルチコイドとしてはたらきます。

副腎髄質とは?

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By EEOC – cancer.gov, パブリック・ドメイン, Link

ここで、私たちの体内にある重要な内分泌器官のひとつである副腎について確認しておきましょう。副腎は腎臓のすぐ上に、まるで帽子のように乗っかっている小さな器官です。副腎は内部の組織を「髄質」、外側に位置している組織を「皮質」といい、それぞれの場所で分泌されるホルモンが異なっています。副腎髄質から分泌されるホルモンの代表はアドレナリンです。

さらに、副腎髄質は3層で形成されており、外側からそれぞれ球状層、束状層、網状層といいます。鉱質コルチコイドが合成されるのはもっとも外側に位置する球状層です。

鉱質コルチコイドと糖質コルチコイド

鉱質コルチコイドとよく似た名前のホルモンに糖質コルチコイドがあります。糖質コルチコイドは鉱質コルチコイドと同じく副腎の皮質(ただし束状帯)で合成されるホルモンです。

名前の音も字面もよく似ているため、混乱してしまいますよね。それもそのはず、そもそも「コルチコイド(coricoid)」は皮質を意味する「コルテックス(cortex)」からきています。この2つのホルモンに共通して「コルチコイド」という言葉が使われているのは、両者とも副腎皮質から分泌されるためなんですね。

さらに、どちらもコレステロールを原料に合成されるステロイド系のホルモンであることも共通しています。

鉱質コルチコイドのはたらき

鉱質コルチコイドが分泌されると、腎臓でのナトリウムイオンの吸収を促進します。また、それとは逆にカリウムイオンについては排出を促進し、体液のバランスをとっているのです。ナトリウムイオンやカリウムイオンなどのミネラルのバランスを整えることから、ミネラルコルチコイド=鉱質コルチコイドという名前だということが、お分かりいただけると思います。

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ちなみに、糖質コルチコイドの役割は血糖値の調節だ。糖を調節するのか、ミネラルを調節するのかがホルモンの名前にはっきりと表れているな。意識して覚えてほしい。

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