
今回は書籍『公立中高一貫校選び 後悔しないための20のチェックポイント』から、中高一貫教育に関する情報をお届けします。
この記事は「公立中高一貫校選び 後悔しないための20のチェックポイント」から情報をお届けします

公立中高一貫校選び 後悔しないための20のチェックポイント
単行本(ソフトカバー) > 教育学一般関連書籍
ディスカヴァー・トゥエンティワン
佐藤 智(著)
公立中高一貫校の高まる人気

公立中高一貫校は、平成11年に制度が開始されて以来、年々人気が高まる傾向にあります。その人気の理由とはいかなるものなのでしょうか。
東京都の公立中高一貫校は、11校(連携型を除く)と私立学校ほど多くはありません。豊富で内容の濃い教育を受けられ、かつ安い学校内教育費の公立中高一貫校には、人気が集中しやすいのです。
例えば、平成31年度入試では、東京都立白鴎高等学校・附属中学校は約7.1倍、両国高等学校・附属中学校は6.7倍という倍率となりました。
募集人数の6、7倍以上の子どもが受検するほどに、都内の公立中高一貫校は人気なのです。
入試倍率が上がれば、優秀な子どもたちが集まり、さらに大学入試でも好調な結果を生みやすくなる。これにより、さらに人気が高まっていくというスパイラルが起きているのが現在の公立中高一貫校の現状です。
地方でも公立中高一貫校の人気は高い傾向に
首都圏だけにかかわらず、少子化が進んでいる地方でも公立中高一貫校は人気です。
それは、各自治体が教育力を底上げすべく新設しているためです。そのため、新設校にも関わらず、県のトップ校に次ぐ人気を誇るような中高一貫校も少なくないのです。
人気の理由は教育レベルの高さ

公立中高一貫校は、教育活動や部活動が活発に行われていることにより人気が高まっていきました。
子どもを6年間通わせるにあたり、きちんとした成長の場を整えてくれる学校かどうかは非常に重要な点です。公立中高一貫校では、時代に対応した様々な教育活動が話題となっています。
そこを確認し、お子さんと学校のマッチングを推し量れるとよいでしょう。
学校の外からどう判断するか
学校の教育内容は、外側からはなかなか把握しにくいものです。しかし、一度入学すれば、中高一貫校の場合、6年間に渡り通い続けることになります。
また、公立中高一貫校と一言で言っても、その教育内容はさまざま。それぞれの公立中高一貫校よって、お子さんとの相性は変わってくるでしょう。
ミスマッチが生じないように、入学前の段階で学校内の様子が見極められるといいですよね。
教育内容のチェック方法としてどういったものがあるか、ここではその一部をご紹介しましょう。
・学校ホームページの教育方針や進学実績をチェック
・塾で情報を得る
・先輩から意見を聞く
・学校行事に行って確認する
・学校説明会で確認する
このように、さまざまなアプローチから公立中高一貫校に関する情報を事前に集めていくとよいですね。