【英語】1分でわかる!「prefer A to B」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語
端的に言えばこの熟語の意味は「BよりAの方を好む」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
元学習塾講師で難関高校対策を専門にするライターwhite_sugarを呼んです。一緒に「prefer A to B」の意味や例文を見ていきます。
ライター/white_sugar
元学習塾講師。難関国私立高校受験対策英語専門に指導。指導実績は開成高校を筆頭に国立大付属高校、早慶等多数。
熟語「prefer A to B」の意味は?
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動詞preferは単独ではなく、必ずと言っていいほどprefer A to Bの形で「BよりAの方が好き」という意味で学習しますね。thanを使わない比較表現としても有名です。
これ以外にも意外な意味があるので、ぜひ合わせて学習しましょう。
意味その1 「BよりAが好き、BよりAの方を好む」
一番基本的な意味ですね。ポイントはより好きなものをpreferの直後に配置すること。基本的に英語は情報を先出しするので、より重きを置くべきものを早く登場させると考えてください。toの代わりにoverを使用しても使い方・意味に全く変化はありません。preferの過去形・過去分詞はpreferredとrが2つ重なる点にも注意しましょう。
どちらの方が好きですか?と尋ねる場合には例文2のようにorを使いますが、返答は基本に従ってprefer A to Bの形です。この場合は比較対象がわかりきっているのでto Bを省略しても問題ありません。
有名な言い換えは「like A better than B」ですね(例文3)。ほかにも「prefer A rather than B」というものもあります。こちらを使うと、後ろに不定詞を置くような形でも使いやすいですよ。
1.I prefer bitter chocolate to milk chocolate.
私はミルクチョコよりビターチョコの方が好きなの。
2.Which do you prefer, tea or coffee?―I prefer coffee (to tea).
紅茶とコーヒーではどちらがよろしいですか?―(お茶より)コーヒーの方で。
3.he likes science better than math.
彼は数学より理科が好きだ。
4. I preferrd to watch TV rather than go out for shopping.
=I preferred watching TV to going out for shopping.
私は買い物に行くよりテレビを見る方が好きだった。
意味その2「AにBしてほしい、してもらいたい」
この場合Bには動詞の原形を当てはめ、不定詞の形を作りましょう。人に優しく注意を促したり要望を伝えるときに使います。wantにも同じ文法・同じ意味の用法がありますが、preferを使う方がはるかに控えめで柔和な印象。さらにwouldを付け加えるととても丁寧な表現に。
例文2は「~してほしくない」という表現で、不定詞の前にnotをつけます。
would likeA to…でもAに~してほしいという意味にもなりましたね(例文3)。こちらもwantよりは大分丁寧な言い方です。
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