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夫の寵姫に悩まされたフランス王妃「カトリーヌ・ド・メディシス」を歴女がわかりやすく解説

今回は、カトリーヌ・ド・メディシスを取り上げるぞ。フランス国王アンリ2世の王妃で、メディチ家の出身なんですね。

そのへんに昔から興味を持っていたというあんじぇりかと一緒に解説していきます。

ライター/あんじぇりか

子供の頃から歴史の本や伝記ばかり読みあさり、なかでも女性史と外国人から見た日本にことのほか興味を持っている歴女。フランス宮廷の女性に興味津々、歴史の本以外にもお菓子の歴史などにも登場するカトリーヌ・ド・メディシスについて、例によって昔読んだ本の数々を引っ張り出しネットで調べまくって5分でわかるようにまとめた。

1-1、カトリーヌ・ド・メディシスはメディチ家本家の一人娘

カトリーヌは1519年にイタリアのフィレンツェで、父ウルビーノ公ロレンツォ2世・デ・メディチ(イル・マニフィーコの孫)と、フランスのオーヴェルニュ伯ジャン3世の娘である母マドレーヌの間に生まれました。

しかし相次いで母と父が亡くなり、生まれて直後に孤児に
カトリーヌはメディチ家本家の跡取り娘、母のフランスの遺産も継いでいたので、父方の祖母、祖母亡き後は叔母たちや叔父であるローマ教皇法王レオ10世の下で大事に育てられ、教育も。レオ10世の死後、1523年にはもう一人の叔父クレメンテ7世がローマ教皇になり、ローマへ。

1-2、カトリーヌ・ド・メディシス、フランス王子と縁談が起こる

当時、ハプスブルグ家のマクシミリアン皇帝とライバル関係だったフランス王フランソワ1世は、イタリアと同盟。カトリーヌの両親はフランスとイタリアの同盟の一環の政略結婚だったので、フランソワ1世は遺児であるカトリーヌの後見人を希望、メディチ家出身のローマ教皇クレメンス7世も、姪のカトリーヌの政略結婚にふさわしい相手を探していたところで、フランソワ1世の次男のアンリとの結婚がまとまったというわけです。

1-3、カトリーヌ・ド・メディシスの家柄に太鼓判を押したのはディアーヌ

ローマ教皇クレメンス7世は、カトリーヌに膨大な持参金を約束。イタリアとの関係強化でも、フランソワ1世はこの結婚が最適だと考えたのですが、フランスの貴族たちは、メディチ家がフランス王家の結婚相手には不釣り合いと不満。

そこでフランソワ1世が意見を求めたのが、有力貴族夫人のディアーヌ・ド・ポアティエでした。ディアーヌは、カトリーヌの母がフランスの貴族しかもディアーヌの親戚と系図をしめし、フランス王家にふさわしい家柄であると説明して国王らを納得させたそう。1533年、フランスのマルセイユでローマ教皇の司式のもとに盛大な結婚式が挙行されました。

Atelier Clouet Diane de Poitiers.jpg
By Workshop of フランソワ・クルーエhttp://clouet.dessins.free.fr/galerie.htm, パブリック・ドメイン, Link

ディアーヌ・ド・ポワティエとは
ディアーヌ・ド・ポワティエは、カトリーヌの夫アンリの教育係、その後はアンリよりも20歳年上の寵姫としてカトリーヌを悩ませることになった、まったく年を取らないと言われた不思議な女性です。ディアーヌがいなければカトリーヌはフランス王妃になっていなかったかもしれない、おまけに親戚だったとは。

1-4、結婚後、7年以上子供が生まれず離婚の危機

Henri II of France - Limoges.jpg
By Léonard Limousin – Photo by Dante Alighieri, plaque located at the Metropolitan Museum of Art in New York City., パブリック・ドメイン, Link

カトリーヌは14歳で結婚後、同い年の夫アンリに恋したが、アンリはカトリーヌを嫌い、相変わらず20歳年上のディアーヌ・ド・ポアティエに夢中。そしてカトリーヌにはなかなか子供が生まれず、アンリの兄王太子フランソワが未婚で急死し、夫のアンリが王太子になったこことで、更に焦りが。不妊のため、夫のアンリは離婚をほのめかして脅すようになりましたが、賢いカトリーヌは義父フランソワ1世の足元に身を投げて懇願、フランソワ1世は健気なカトリーヌをかばってくれたということ。

カトリーヌは、不妊を治すというありとあらゆる妙薬を試した挙句、騾馬の尿を飲むまでに。最終的には医師の助言で、ベッドを共にしてはいけないと言われた時期にベッドを共にしたところ、たちまち妊娠、長男フランソワを出産、以後ほとんど年子で5男5女の子供が続々と誕生、最後の双子は早世。

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