この記事では英語の熟語「on fire」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「火事になって」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

TOEIC915点で、海外居住経験も豊富なライターさくらを呼んです。一緒に「on fire」の意味や例文を見ていきます。

ライター/さくら

子供の頃から外国に興味を持ち、大学は英文科を卒業。留学、ワーキングホリデー、海外ボランティアと複数の国に住んだ経験があり三ヶ国語を操る。日常でよく使う表現を得意とする。

熟語「on fire」の意味は?

image by iStockphoto

「on fire」はストレートな意味ですと火がついて「燃えている」ということです。日本語では火に「包まれる」という表現がありますが、英語の前置詞は「on」になりますので注意しましょう。

また「 fire」には「火」という意味以外に情熱や激しい愛情、みなぎる活気といった意味があり、動詞で使われる場合も燃え立たせる、熱中させるというような意味があります。このことから「on fire」は感情や情熱が「燃え上がる」という意味にもなりますよ。好きな人に対して気持ちが高まるときに日本語でも「気持ちに火がつく」といった表現をしますが、これと同じですね。

意味その1 「火をつける」「燃えている」

「on fire」は「燃えている」で、前にくる名詞を修飾して「a house on fire(燃えている家)」のように使います。「家が燃えている」と言いたいときは「A house is on fire.」ですね。

「火をつける」という表現では動詞「set」や「light」を使い「set on fire」「light on fire」のようにいいます

When the fire truck arrived, the whole house was on fire.
消防車が到着したときには家は炎に包まれていた。

I forgot to turn off the cooking stove. I almost set my kitchen on fire.
コンロを消すのを忘れた。もう少しで台所を火事にするところだった。

The lightning hit the tree and set it on fire.
雷は木に落ちて、火がついた。(雷は木に当たり、木に火をつけた。)

意味その2 「感情が燃え上がる」

「気持ちに火がつく」「怒りに燃える」といった表現は英語でもできます。これは日本語と同じように「火」を使いますのでわかりやすいですね。とても恥ずかしい思いをしたときに「顔から火が出る」と言いますが、これも「on fire」でOKですよ。

このように情熱や怒り、やる気などといった感情が興奮する場合に使う比喩的表現が「on fire」です。

She set my heart on fire.
彼女は僕の心に火をつけた。

He was on fire with anger.
彼は怒りに燃えていた。

I was so embarrassed and felt like my face was on fire.
私はとても恥ずかしくて顔から火が出るようだった。

\次のページで「意味その3 「調子がいい」」を解説!/

意味その3 「調子がいい」

カジュアルな表現では、「調子がいい」「素晴らしい」というような意味にも使われます。スポーツの試合に勝ち続ける、俳優が素晴らしい演技をするなど、物事がとてもうまく行っているときに「Wow! You're on fire!」のように言いますよ。魅力的な異性に対して「She's on fire!」と言うこともできます。

The team is winning five games in a row. They're on fire!
チームは5試合も連続で勝っている。絶好調だな!

Wow!  Did you see that shoot? He's on fire!
わあ、あのシュート見た?彼すごいね!

熟語「on fire」の言い換えや、似た表現は?

「火事で家が燃える」といった場合の「燃える」は他にも「burn」「in flames」「be aflame(形式ばった表現)」「blaze」などがあります。「burn」は化学反応としての「燃焼」「in flames」は「炎を上げて燃える」といった感じにそれぞれニュアンスが異なりますので注意してください。

「burn」や「flame」は「on fire」と同じく激しい感情を表す表現として使うことができますよ。それぞれ例文をあげながら見ていきましょう。

似ている表現:burn

動詞「burn」も基本的なレベルの単語で「燃える」「焼ける」といった意味を表します。物質が燃焼するという意味のほかに「激しい感情が燃える」という意味でも使えるところは「on fire」と共通です。

ふたつの表現は同じような使い方をしますが、ニュアンスが異なります。「on fire」は現在の時点で炎に包まれ燃えている様子ですが、時制などの違いで「burn」は焦げたり燃え尽きて灰となったりといった場合にも使いますので時制や文脈に注意しましょう。

I burned the toast black.
トーストを焦がしてしまった。

The house was burning when the fire engine arrived.
消防車が到着したときには家は燃えていた。

He was burning with anger.
彼は怒りに燃えていた。

I was burning to hear the news.
私はその知らせが聞きたくて仕方なかった。

\次のページで「言い換え例 : flameを使った言い換え」を解説!/

言い換え例 : flameを使った言い換え

flame」を使った表現もいくつか紹介しましょう。「burn」は燃えるという現象そのものですが、「flame」は目に見える形の炎や火炎といった意味になります。

こちらも「激しい感情が燃える」という意味で比喩的に使うことが可能です。例をあげてみましょう。

The toast was in flames.
トーストは炎を上げて燃えた。

Can you turn the flames to medium?
中火にしてくれる?

He flamed up with anger.
彼は怒りに燃え上がった。

 

熟語「on fire」を使いこなそう

この記事では熟語「on fire」の意味や使い方と、似たような表現について説明しました。「火」や「燃える」という意味の英語はたくさんありますが、まずは今回紹介した三つを覚えるといいでしょう。

それぞれ実際に火が燃える以外に感情の燃え上がりを表す表現です。日本語表現とも重なるので覚えやすいですね。例文を参考に練習してみてくださいね。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
" /> 【英語】1分でわかる!「on fire」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語 – Study-Z
英語の熟語

【英語】1分でわかる!「on fire」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語

この記事では英語の熟語「on fire」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「火事になって」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

TOEIC915点で、海外居住経験も豊富なライターさくらを呼んです。一緒に「on fire」の意味や例文を見ていきます。

ライター/さくら

子供の頃から外国に興味を持ち、大学は英文科を卒業。留学、ワーキングホリデー、海外ボランティアと複数の国に住んだ経験があり三ヶ国語を操る。日常でよく使う表現を得意とする。

熟語「on fire」の意味は?

image by iStockphoto

「on fire」はストレートな意味ですと火がついて「燃えている」ということです。日本語では火に「包まれる」という表現がありますが、英語の前置詞は「on」になりますので注意しましょう。

また「 fire」には「火」という意味以外に情熱や激しい愛情、みなぎる活気といった意味があり、動詞で使われる場合も燃え立たせる、熱中させるというような意味があります。このことから「on fire」は感情や情熱が「燃え上がる」という意味にもなりますよ。好きな人に対して気持ちが高まるときに日本語でも「気持ちに火がつく」といった表現をしますが、これと同じですね。

意味その1 「火をつける」「燃えている」

「on fire」は「燃えている」で、前にくる名詞を修飾して「a house on fire(燃えている家)」のように使います。「家が燃えている」と言いたいときは「A house is on fire.」ですね。

「火をつける」という表現では動詞「set」や「light」を使い「set on fire」「light on fire」のようにいいます

When the fire truck arrived, the whole house was on fire.
消防車が到着したときには家は炎に包まれていた。

I forgot to turn off the cooking stove. I almost set my kitchen on fire.
コンロを消すのを忘れた。もう少しで台所を火事にするところだった。

The lightning hit the tree and set it on fire.
雷は木に落ちて、火がついた。(雷は木に当たり、木に火をつけた。)

意味その2 「感情が燃え上がる」

「気持ちに火がつく」「怒りに燃える」といった表現は英語でもできます。これは日本語と同じように「火」を使いますのでわかりやすいですね。とても恥ずかしい思いをしたときに「顔から火が出る」と言いますが、これも「on fire」でOKですよ。

このように情熱や怒り、やる気などといった感情が興奮する場合に使う比喩的表現が「on fire」です。

She set my heart on fire.
彼女は僕の心に火をつけた。

He was on fire with anger.
彼は怒りに燃えていた。

I was so embarrassed and felt like my face was on fire.
私はとても恥ずかしくて顔から火が出るようだった。

\次のページで「意味その3 「調子がいい」」を解説!/

次のページを読む
1 2 3
Share: