【英語】現役塾講師が不定詞「副詞的用法」をわかりやすく解説!文の構造をつかんで副詞的用法をマスターしよう
いろいろな不定詞「副詞的用法」
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不定詞「副詞的用法」は、他の用法に比べてバリエーションがたくさんあります。よく出てくる表現のほか、さらにレベルアップするために必要な表現に分けて見ていきましょう。
よく使う<結果><感情>
よく使う表現として<結果>と<感情>があります。それぞれ、例文を交えながら特徴や文の構造を見ていきましょう。
<結果> 文全体の述部に対して、to以下が結果を表す表現
She came home to find that her sister was out.(彼女が家に帰ると姉が外出していた。)
文全体の動詞「came」に対して、「to find 〜」が結果を示しています。訳し方も「姉が外出していることがわかるために家に帰った」わけではありませんから、「帰った結果、〜がわかった」となりますね。
<感情> 文全体の述部が感情を表す語の場合に、to以下が感情の原因を表す表現
He was happy to hear that.(彼はそれを聞いてうれしかった)
文全体の述部の「was happy」が感情を表しており、「to hear that」が感情の原因を示しています。基本の訳にあったように「〜して」と訳すとピッタリです。
<難易度><判断の根拠>を学んでレベルアップ
次は、少しレベルアップして<難易度>や<判断の根拠>について見ていきましょう。
<難易度> to以下の事柄について、文全体の述部の形容詞で難易度を表す場合
This book is easy to read.(この本は読みやすい)
「to read」の難易度を「easy」が示しています。また、形式主語のitを使って「It is easy to read this book.」と表現することもできますよ。
<判断の根拠> 断定した内容について、to以下でその根拠を示す場合
He must be a singer to sing very well.(とても上手に歌うなんて彼は歌手であるに違いない)
「He must be a singer」と判断した根拠が「to sing very well」です。断定した内容なので、「must」や「cannot」などの助動詞や感嘆文でもよく使われます。
副詞的用法の基本を知り、さまざまな表現を身につけよう
これまで不定詞「副詞的用法」について見てきました。ほかの用法とも比較しながら見分けられるといいですね。とくに副詞的用法の訳し方は、代表例文の<目的>を基本形として覚えておきましょう。
「いろいろな表現」では、さまざまな表現を解説しました。副詞的用法は、ほかの用法に比べて表現の種類が多いので、それぞれの表現を細かく見ておくといいですね。