
【物理】「キルヒホッフの法則」は「電気回路」を解くカギ!理系大学院生が5分でわかりやすく解説
電気回路のキルヒホッフの法則は、回路内の電流と電圧はそれぞれ足し合わせるとゼロになる、という法則を説明したものです。ですが、言葉だけではイメージが難しいから、実際に解いて慣れてもらうぞ。
高校、大学、大学院と電気を専攻しているライターさとるめしと一緒に解説していきます。

ライター/さとるめし
工業高校電気科卒、大学、大学院と電気工学を専攻している現役大学院生。「電気はよくわからない…」と言う友人や知人に、どうすればわかりやすく電気について理解してもらえるか、日々考えながら過ごしている。
キルヒホッフの法則とは?

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キルヒホッフの法則を調べると、実は電気回路や熱、エネルギーに関する法則など様々なキルヒホッフの法則が出てきます。今回は、その中でも電気回路に関するキルヒホッフの法則について考えていきましょう。
電気回路に関するキルヒホッフの法則は、電気回路を解く際に重要になる考え方です。
キルヒホッフって?
ここまでですでに何度出てきたのか、というくらい出てきた言葉ですが、キルヒホッフとは一体何なのでしょうか。
キルヒホッフの法則と名のつく法則は、すべてグスタフ・キルヒホッフという学者によって発見されました。発見した学者にちなんで、このような名前がつけられたのです。

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電気回路におけるキルヒホッフの法則には、2つのルールが存在します。
第一法則:電気回路の任意の分岐点について、そこに流れ込む電流の和は、そこから流れ出る電流の和に等しい。
第二法則:電気回路の任意の一回りの閉じた経路について、電位差の和は 0 となる。
この二つの法則は、電気回路を解くうえで非常に重要な考え方となります。次に、それぞれの法則が具体的にどのような状態を示すのか、見ていきましょう。
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