英語の勉強法

【英語】現役塾講師が受動態をわかりやすく解説!ポイントを押さえて完全にマスターしよう

よぉ、桜木建二だ。受動態を苦手にしている人は心配する必要はないぞ。受動態は人でない語が主語になるケースが多く、日本人には馴染みにくい文法の一つだ。日本人が日本語で使わない表現を英語で表現するのは難しく感じて当たり前、違和感を感じるポイントを押さえておくといいぞ。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

受動態の基本と応用

image by iStockphoto

受動態とは、「主語が〜される」という主語が受け身になる文のことです。また、受動態は「受け身」とも呼ばれますよ。この反対は「能動態」と言い、「主語が〜する」という文のことです。まずは、「受動態」の基本と応用について見ていきましょう。

受動態の基本

能動態の「主語が〜する」に対して、受動態は「主語が〜される」という文で基本形は「主語 + be動詞 + 動詞の過去分詞形」で表します。行為者は「by 〜」と表し、「〜によって」という訳です。また、否定文や疑問文にするときは、be動詞の文と考えて使うことができますよ。

 能動態:Tom uses this computer.(私はこのパソコンを使う)

 受動態:This computer is used by Tom.(このパソコンはトムによって使われる)

とくに、SVOOの文の場合は目的語が二つあるのですが、どちらを主語にしても受動態の文をつくることができます。

 能動態:My father gave me this racket.(父は私にこのラケットを贈った)

 受動態1:I was given this racket by my father.(私は父にこのラケットを贈られた)

 受動態2:This racket was given to me by my father.(このラケットは父から私に贈られた)

ほかの文法と組み合わせる受動態

受動態は、他の文法事項と組み合わせて使うことがあります。例えば、助動詞と組み合わせると「助動詞 + be + 動詞の過去分詞形」を表し、「may」なら「〜されるかもしれない」、「must」なら「〜されなければならない」という意味になりますよ。

また、進行形や完了形とも組み合わせることができます。進行形なら「be動詞 + being + 動詞の過去分詞形」、完了形なら「have + been + 動詞の過去分詞形」です。

 助動詞 + 受動態:You may be scoled.(あなたは叱られるかもしれない)

 完了形 + 受動態:This table has been used by my family since twenty years ago.(このテーブルは20年前からずっと私の家族に使われている)

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ここまで「受動態」の基本と応用について見てきた。ほかの文法と組み合わせる受動態の表現は、二つの文法を真ん中のbe動詞がつなぐポジションになっている。どうつながっているかをよく見ておくといいぞ。

注意すべき受動態

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受動態は「主語 + be動詞 + 動詞の過去分詞」が基本ですが、「by以外の前置詞を使う」場合や原型不定詞の文では例外に該当します。これらの注意すべき受動態について、見ていきましょう。

\次のページで「「by 〜」以外を使う受動態」を解説!/

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