
【英語】現役塾講師が受動態をわかりやすく解説!ポイントを押さえて完全にマスターしよう

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/ヤマトススム
10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。
受動態の基本と応用

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受動態とは、「主語が〜される」という主語が受け身になる文のことです。また、受動態は「受け身」とも呼ばれますよ。この反対は「能動態」と言い、「主語が〜する」という文のことです。まずは、「受動態」の基本と応用について見ていきましょう。
受動態の基本
能動態の「主語が〜する」に対して、受動態は「主語が〜される」という文で基本形は「主語 + be動詞 + 動詞の過去分詞形」で表します。行為者は「by 〜」と表し、「〜によって」という訳です。また、否定文や疑問文にするときは、be動詞の文と考えて使うことができますよ。
能動態:Tom uses this computer.(私はこのパソコンを使う)
受動態:This computer is used by Tom.(このパソコンはトムによって使われる)
とくに、SVOOの文の場合は目的語が二つあるのですが、どちらを主語にしても受動態の文をつくることができます。
能動態:My father gave me this racket.(父は私にこのラケットを贈った)
受動態1:I was given this racket by my father.(私は父にこのラケットを贈られた)
受動態2:This racket was given to me by my father.(このラケットは父から私に贈られた)
ほかの文法と組み合わせる受動態
受動態は、他の文法事項と組み合わせて使うことがあります。例えば、助動詞と組み合わせると「助動詞 + be + 動詞の過去分詞形」を表し、「may」なら「〜されるかもしれない」、「must」なら「〜されなければならない」という意味になりますよ。
また、進行形や完了形とも組み合わせることができます。進行形なら「be動詞 + being + 動詞の過去分詞形」、完了形なら「have + been + 動詞の過去分詞形」です。
助動詞 + 受動態:You may be scoled.(あなたは叱られるかもしれない)
完了形 + 受動態:This table has been used by my family since twenty years ago.(このテーブルは20年前からずっと私の家族に使われている)

ここまで「受動態」の基本と応用について見てきた。ほかの文法と組み合わせる受動態の表現は、二つの文法を真ん中のbe動詞がつなぐポジションになっている。どうつながっているかをよく見ておくといいぞ。
注意すべき受動態

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受動態は「主語 + be動詞 + 動詞の過去分詞」が基本ですが、「by以外の前置詞を使う」場合や原型不定詞の文では例外に該当します。これらの注意すべき受動態について、見ていきましょう。
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