
溶液の濃さには限界がある!温度によって変化する「溶解度」を元塾講師がわかりやすく解説

溶液を作ろうとしたとき、溶媒に溶ける溶質の量には限界がある。しかもその量は温度によって増減するんだ。
溶液の理解には欠かせない溶解度について、化学に詳しいライターAyumiと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/Ayumi
理系出身の元塾講師。わかるから面白い、面白いからもっと知りたくなるのが化学!まずは身近な例を使って楽しみながら考えさせることで、多くの生徒を志望校合格に導いた。
溶液:一つの液体に他の物質を溶解してできるもの
溶媒:溶液を作るときのもととなる液体で、水が用いられる場合も多い
溶質:液体に溶解した物質(固体・液体または気体)
水溶液:水を溶媒にした溶液
何に何が溶けて何になったの?と考えると理解がスムーズでしたね。
今回勉強する「溶解度」は、溶質が大きく関係しています。それでは詳しく見ていきましょう。

ここからは溶液の理解がベースにあることを前提で話していくぞ。復習が必要なやつは「溶液 溶媒 溶質」についてチェックしておこう。
2.溶解度とは

image by iStockphoto
溶解度とは、一定量の溶媒に対して溶質が溶ける限界量のことです。通常溶媒100 gに溶ける溶質の質量をgで表し、g/100g-溶媒の化学式 といった単位をつけて表す場合もあります。水溶液の場合、水が溶媒になりますので g/100g-H2O となりますね。
溶液の温度が上がるほど、溶けることのできる溶質の量は増えるものが多いものですが、例外もあります。実際のグラフで見てみましょう。
\次のページで「3.溶解度をグラフで考える」を解説!/
次のページを読む