
【物理】「コンデンサ」には「種類」がある!?理系大学院生が5分でわかりやすく解説
コンデンサの仕組みから種類を見る
コンデンサの形には3種類あることがわかりました。しかし、実際に使用されているコンデンサはもっと多くの種類があります。それは、形が違うだけでなく、電気容量を大きくする材質が複数あるためです。実際にどんなものがあるのか、確認してみましょう。
1. 電解コンデンサ

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電解コンデンサは、電解質を使ったコンデンサのことです。電解質とは、何らかの別な素材に接触させることで電解質そのものが電気的な性質を持つ物で、この電解質と金属を極版とすることでより大きな電気容量を持つコンデンサになります。
非常に大きな電気容量を得られますが、電極に極性があるため使用に若干の注意が必要です。電解質と何の金属を使用するかでさらに特性が異なってきます。電気が電化製品に入ってくるときに、電気の量を調節する仕組みに使われることが多いです。
電気の量を調節?
実は、この言い方はあまり適切ではありません。もう少し詳しく説明すると、電気が電化製品に入ってくるときには電源以外の電気も混ざってしまうことがあります。これを雑音やノイズといい、このノイズを取り除く役割が電解コンデンサにはあるのです。
2. セラミックコンデンサ

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セラミックコンデンサは、その名の通りセラミックを使用したコンデンサです。セラミックは誘電率εが大きいため、電気容量を大きくするのに最適な材質といえます。また、熱に強いという特性もあり、電化製品にはもってこいのコンデンサです。
周波数特性が良いと言われており、具体的には電波を扱う機器(スマートフォンやラジオ)での使用が適しているとされます。
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