【タンパク質の性質】タンパク質の構造とその特徴を生物専攻ライターが5分でわかりやすく解説!<第2回>
以前タンパク質について解説した記事は読んでもらえたでしょうか。タンパク質はアミノ酸から構成されているというところから、タンパク質の構造を中心に解説したわけですが、タンパク質の性質についての解説がまだだったな。
第2回目となるこの記事では、タンパク質の性質について具体的に説明しよう。タンパク質の各々の特徴は、その立体構造https://study-z.net/9726によるところが大きい。タンパク質の立体構造に関わるアミノ酸の特徴について取り上げる。一方、タンパク質に共通する性質にはどんなものがあるのでしょうか。
少々前回の内容と重なる部分もありますが、さらに理解を深めていってほしい。
理系大学生ライターこみとりと一緒に解説していきます。
アミノ酸の結合を分類してみよう
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答えは、アミノ酸どうしで、ペプチド結合以外の結合が形成されるからです。
ここで、アミノ酸の結合を「ペプチド結合」と「ペプチド結合以外の結合」に分けて整理しましょう。
ペプチド結合
まず、ペプチド結合は、アミノ酸を繋げてポリペプチドを形成するための結合です。ペプチド結合に関わるのは、「アミノ基」と「カルボキシ基」。どのアミノ酸にも共通するパーツです。
わずか20種類のアミノ酸から、数多くのタンパク質を合成するうえで、ペプチド結合によりつくられるポリペプチド、すなわち一次構造がもっとも基本的な構造となっています。
※アミノ酸にどんなパーツがあるか忘れてしまった方は、「アミノ酸の構造」の項に詳しい説明があるので、戻って確認してみてください。
ペプチド結合以外の結合
では、もう一方の「ペプチド結合以外の結合」はどうでしょうか。
こちらは、ポリペプチド鎖ができた後、ポリペプチド鎖が二次、三次、四次構造と、立体構造をとるために必要な結合です。結合に関わるのは「側鎖」。アミノ酸の種類によって異なるパーツです。
「ペプチド結合以外の結合」にはいくつか種類があります。ポリペプチド鎖のどの部分で、どのような結合が形成されるかは、ポリペプチド鎖が形成された時点で決まるのです。言い換えれば、それぞれのタンパク質が固有の立体構造を形成するわけですが、その立体構造は、そのポリペプチド鎖に、どのアミノ酸がどのような順番で並んでいるかによります。
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