この記事では英語の熟語「anything but ...」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「決して... ない」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

現役の翻訳者であるライターのmiyukiを呼んです。一緒に「anything but ...」の意味や例文を見ていきます。

ライター/miyuki

都内で働く現役の翻訳者。国内外の論文、報告書などの和訳と英訳を手がける。経験を生かして自然で簡潔な英語表現を伝授する。

熟語「anything but ...」の意味は?

image by iStockphoto

使い方を知らなければ意味が想像しにくいかもしれませんが、「anything but ...」は否定語句を用いない否定の表現です。

anythingの意味は、肯定文で「何でも」、否定文で「何も~(ない)」。

この熟語でのbutは前置詞であり、後ろには名詞または形容詞が続きます

前置詞butは、「~以外」「~を除いて」という意味になり、anythingと合わせて使用することで「決して... ない」、「…のほかは何も~ない」といった表現になりますね。

詳しくみていきましょう。

意味その1 「決して... ない」

強めの否定を表す表現です。

…以外はありえない、といったニュアンスがあります。

anythingで区切って前半と後半で分けて考えると意味をとらえやすいですね。

例文1を参考にすると、He is anything 彼はなにかである / but shy 内気以外の となり、「彼は決して内気ではありません」と訳すことができます

例文1 He is anything but shy.
彼は決して内気ではありません。

I will do anything but cook.
料理以外のことならなんでもやります。

The situation in the country is anything but normal.
その国の状況は正常どころではない。

意味その2 「…のほかは何も~ない」

こちらは否定文の中で使用される表現です。

もともと否定の意味をもった熟語ですが、notと合わせて使用すると「…のほかは何も~ない」という意味になります。

I can’t think of anything but you.
あなた以外のことは考えられない。

I don’t want anything but to be with you.
あなたと一緒にいられるだけでよい。

\次のページで「熟語「anything but ...」の言い換えや、似た表現は?」を解説!/

熟語「anything but ...」の言い換えや、似た表現は?

「決して... ない」の意味の「anything but ...」に似た表現として、「far from (being)…」「not at all」があります。

どのように使用するか見てみましょう。

言い換え例:「far from (being)…」を使った言い換え

こちらも否定語句を用いない否定の表現です。

「決して…ない」と訳せますが、「…からかけ離れている」というニュアンスをもつ熟語で、後ろには名詞または形容詞が続きます。

特に口語では、beingはしばしば省略されることがありますね。

He is far from the ideal child.
彼は決して理想的な子供ではない。

Your report is far from satisfaction.
あなたのレポートは満足なものからかけ離れています。

That is quite far from the truth.
それは事実とはかけ離れています。

言い換え例:「not at all」を使った言い換え

文中に「not at all」を使用すると「全く~ない」と言うことができます。

やや強めの否定の表現ですね。

notとat allの間に他の単語が入ることもあります。

He is not a liar at all.
彼は決して嘘をつくような人ではない。

She was not at all interested in traveling to a foreign country.
彼女は海外旅行に全く興味がなかった。

It is not at all an exaggeration to say that ramen is the national food of the Japanese.
ラーメンは日本の国民食と言っても過言ではない。

\次のページで「熟語「anything but ...」を使いこなそう」を解説!/

熟語「anything but ...」を使いこなそう

この記事では熟語「anything but ...」の使用例や、他の表現での言い換えパターンを説明しました。肯定文では「決して…ない」、否定文では「…のほかは何も~ない」と意味が変わる熟語ですね。似た表現も含めて、しっかりとパターンを覚えておきましょう。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
" /> 【英語】1分でわかる!「anything but …」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語 – Study-Z
英語の熟語

【英語】1分でわかる!「anything but …」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語

この記事では英語の熟語「anything but …」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「決して… ない」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

現役の翻訳者であるライターのmiyukiを呼んです。一緒に「anything but …」の意味や例文を見ていきます。

ライター/miyuki

都内で働く現役の翻訳者。国内外の論文、報告書などの和訳と英訳を手がける。経験を生かして自然で簡潔な英語表現を伝授する。

熟語「anything but …」の意味は?

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使い方を知らなければ意味が想像しにくいかもしれませんが、「anything but …」は否定語句を用いない否定の表現です。

anythingの意味は、肯定文で「何でも」、否定文で「何も~(ない)」。

この熟語でのbutは前置詞であり、後ろには名詞または形容詞が続きます

前置詞butは、「~以外」「~を除いて」という意味になり、anythingと合わせて使用することで「決して… ない」、「…のほかは何も~ない」といった表現になりますね。

詳しくみていきましょう。

意味その1 「決して… ない」

強めの否定を表す表現です。

…以外はありえない、といったニュアンスがあります。

anythingで区切って前半と後半で分けて考えると意味をとらえやすいですね。

例文1を参考にすると、He is anything 彼はなにかである / but shy 内気以外の となり、「彼は決して内気ではありません」と訳すことができます

例文1 He is anything but shy.
彼は決して内気ではありません。

I will do anything but cook.
料理以外のことならなんでもやります。

The situation in the country is anything but normal.
その国の状況は正常どころではない。

意味その2 「…のほかは何も~ない」

こちらは否定文の中で使用される表現です。

もともと否定の意味をもった熟語ですが、notと合わせて使用すると「…のほかは何も~ない」という意味になります。

I can’t think of anything but you.
あなた以外のことは考えられない。

I don’t want anything but to be with you.
あなたと一緒にいられるだけでよい。

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