【英語】長文で時間が足りない人のために現役塾講師がわかりやすく解説!「雑に速く」読んではいけない
速く読めるようになるすすめ方やポイント
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基本的な語彙力や文法理解を高める一方で、速く読めるようになるための考え方に基づいてすすめるようにしましょう。また、読むテンポやリズムをつける練習も効果的ですよ。
「雑に速く」より「丁寧で遅い」からスタート
とくにマーク式だと解答欄を埋めれば正解する確率はゼロではないので、雑になっても速く読んで解答欄を埋めたいという意識が働くのはわかります。しかし、「雑に速く」読んでいて、これを速さを保ったまま雑を丁寧に変えていくのは非常に難しいですよね。
最終的に「丁寧に速く」になりたいなら、「丁寧で遅い」状態からスピードを上げていくのが現実的です。丁寧に読む練習を積んでいるうち、スピードが上がってきます。
ただ、1ヶ月やそこらで結果はついてこないので、数ヶ月先を見据えて取り組むといいですね。例えば、夏から頑張る高3なら、年内に滑り込みセーフという計画を立てましょう。なかなかスピードが上がらなくても、雑に読むことだけは避けて丁寧に読み続ける決意が必要です。
音読で速読をアシスト
音読と速読は関係ないようにも思えますが、効果が大きい練習になります。
長文を読むのに時間がかかる人は、読むペースがまちまちだったり、進んだり戻ったりしている人もいるでしょう。必要に応じて戻ることもありますが、何度も行ったり来たりしていては時間がかかってしまいます。
長文を音読をするときには、しっかり目でとらえないと読めませんから、自然と集中力を磨くことになります。これを繰り返しているうちに、黙読でも集中してとらえることができるようになりますよ。リズムをつくるという効果もありますが、集中して読むことを習慣づける効果は大きいです。
長文を速く読むには、地道な努力と雑に読まない決意が必要
長文を速く読むための基本として、「語彙力」と「文法理解」のレベルアップが必要でした。知識と理解が十分であれば、詰まることなく読みすすめられますから時間に余裕ができるのは当然ですね。
また、一番大切なのは「丁寧に読み続ける」ことでした。最初は「丁寧で遅い」状態でも、「語彙力」や「文法理解」「音読による集中力アップ」などが重なる中でスピードが上がっていきます。どれか一つだけやって速く読めるようにならないので、総合的な力をつけながら数ヶ月単位で取り組むといいですね。