この記事では英語の熟語「as/so far as ~」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「…する範囲では」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

TOEIC915点で、海外居住経験も多いライターさくらを呼んです。一緒に「as/so far as ~」の意味や例文を見ていきます。

ライター/さくら

子供の頃から海外に興味を持ち、大学は英文科を卒業。留学、ワーキングホリデー、海外ボランティアなどの経験を持ち、三カ国語を話す。日常で使う表現を得意とする。

熟語「as/so far as ~」の意味は?

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「as far as ~」は接続詞的な用法前置詞的な用法があります。接続詞的用法では「~する限り」、前置詞的用法では「~まで」という意味です。接続詞的に使う場合や否定文では「so far as ~」を使うこともありますよ。二つの用法は文法的にも意味にも違いがありますが、訳で見るとわかりづらいのでそれぞれ詳しく解説していきましょう。

意味その1 「~する限り」

「as/so far as ~」には「~する限り」という意味があります。「~の範囲である限り」という範囲を表し、接続詞的な使い方をされる用法です。

少しわかりづらいので例を挙げて説明しましょう。「私の知る限りでは、彼は車を持っていない」という文章では、「私の知識の範囲内では(As far as I know)」車を持っていないが、「私の知識の範囲外(知らないところ)」で持っているかもしれないということです。「as far as」が後の文章の「彼は車を持っていない」が正となる範囲を決定しているわけですね。

As far as I know, he does not own a car.
私の知る限り、彼は車を持っていない。

As far as I'm concerned, it's not a big problem.
私の考える限り、それは大きな問題ではない。

Let's go as far as we can.
行ける限り遠くまで行こう。

意味その2 「~まで」

こちらは前置詞的な用法です。「as far as 場所」で、「駅まで行った」「東京まで行った」など、移動した終着地点の場所はどこであったかということを示します。

We walked as far as the train station.
私たちは電車の駅まで歩いた。

The bus service is available as far as this town.
バスはこの町まで通っている。

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熟語「as/so far as ~」の言い換えや、似た表現は?

「as/so far as ~」と似ている表現に「as long as ~」があります。両者はよく比較・混同されますが意味が異なる表現です。簡単にいうと「as far as ~」は範囲、「as long as ~」は条件を示し、置き換えることはできません。

「as far as ~」のその2の意味「~まで」は「up to」で言い換えることが可能です。「up to」は「~まで」時間や距離の限度を示しますが、「as far as ~」の言い換えとしては「この場所まで」という距離的な限度を示しています。

「as far as ~」と「as long as ~」の違い

「as far as ~」は範囲、「as long as ~」は条件を示します。「as far as ~」が範囲を示すことについてはすでに説明した通りですね。「as long as ~」の示す「条件」とは「~さえすれば」「~する限り」などと訳される場合のことで、「~という条件を満たしさえすれば...だ」というニュアンスです。

As long as you are happy, I have nothing to say.
きみが幸せでいさえするなら、私は何もいう事はない。

As long as he is with you, you will be all right.
彼が一緒にいる限り、きみは大丈夫だよ。

As long as he keeps his promise, she won't do anything against him.
彼が約束を守っている限り、彼女は彼に対して何もしてこないだろう。

言い換え例:「up to」を使った言い換え

「up to」を使うと、その2の意味を言い換えることができます。「up to」にはたくさんの意味がありますが、距離的な限度を表す「~まで」という意味もそのひとつです。

We walked up to the train station.
私たちは電車の駅まで歩いた。

The bus service is available up to this town.
バスはこの町まで通っている。

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熟語「as/so far as ~」を使いこなそう

この記事では熟語「as/so far as ~」の使用例や、他の表現での言い換えパターンを説明しました。「as far as ~」のその1の意味と「as long as ~」とは混同しがちで最初は難しいかもしれませんね。難しく考えるより例文にたくさんふれてみるのもひとつの手です。少しずつ感覚をつかんでいきましょう。

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" /> 【英語】1分でわかる!「as/so far as ~」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語 – Study-Z
英語の熟語

【英語】1分でわかる!「as/so far as ~」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語

この記事では英語の熟語「as/so far as ~」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「…する範囲では」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

TOEIC915点で、海外居住経験も多いライターさくらを呼んです。一緒に「as/so far as ~」の意味や例文を見ていきます。

ライター/さくら

子供の頃から海外に興味を持ち、大学は英文科を卒業。留学、ワーキングホリデー、海外ボランティアなどの経験を持ち、三カ国語を話す。日常で使う表現を得意とする。

熟語「as/so far as ~」の意味は?

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「as far as ~」は接続詞的な用法前置詞的な用法があります。接続詞的用法では「~する限り」、前置詞的用法では「~まで」という意味です。接続詞的に使う場合や否定文では「so far as ~」を使うこともありますよ。二つの用法は文法的にも意味にも違いがありますが、訳で見るとわかりづらいのでそれぞれ詳しく解説していきましょう。

意味その1 「~する限り」

「as/so far as ~」には「~する限り」という意味があります。「~の範囲である限り」という範囲を表し、接続詞的な使い方をされる用法です。

少しわかりづらいので例を挙げて説明しましょう。「私の知る限りでは、彼は車を持っていない」という文章では、「私の知識の範囲内では(As far as I know)」車を持っていないが、「私の知識の範囲外(知らないところ)」で持っているかもしれないということです。「as far as」が後の文章の「彼は車を持っていない」が正となる範囲を決定しているわけですね。

As far as I know, he does not own a car.
私の知る限り、彼は車を持っていない。

As far as I’m concerned, it’s not a big problem.
私の考える限り、それは大きな問題ではない。

Let’s go as far as we can.
行ける限り遠くまで行こう。

意味その2 「~まで」

こちらは前置詞的な用法です。「as far as 場所」で、「駅まで行った」「東京まで行った」など、移動した終着地点の場所はどこであったかということを示します。

We walked as far as the train station.
私たちは電車の駅まで歩いた。

The bus service is available as far as this town.
バスはこの町まで通っている。

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