倒幕ムードの加速と幕府の終わり
尊王攘夷が不可能とは言え、日本で最も尊ぶ存在が天皇であることに変わりありません。そして攘夷が不可能とは言え、外国と対等に渡り合えなければ開国した日本に未来はなく、そのためには日本が今よりもっと強くなる必要があるのです。
そんな考えから生まれた新たな考え、それが倒幕であり、頼りにならない幕府を倒して天皇中心の新しい政治が行われる日本にしようという考えが広まっていきました。こうして日本では倒幕ムードが生まれ、徐々にそれは加速していったのです。
鎌倉時代、室町時代、江戸時代……これまでずっと日本は幕府が政治の権力を握っていました。しかし江戸時代の幕末、倒幕ムードの末に将軍・徳川慶喜によって大政奉還が行われ、さらに戊辰戦争が起こったことによって日本の幕府の歴史は幕を閉じたのです。
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日米修好通商条約は倒幕ムードを引き起こしたきっかけ
幕末では倒幕ムードが加速していき、やがてそれは実現して幕府の時代は終わりました。しかし、倒幕ムードが加速したからにはそれだけ多くの人が幕府に不満を持っていたからでしょう。
では、なぜ幕府はそこまで不満を抱かれることになったのか?……そのきっかけとなったのが日米修好通商条約の締結です。日本の歴史が動くきっかけとなったこの条約は、幕末を学ぶ上で絶対に抑えておきましょう。









