この記事では英語の熟語「more or less」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「大なり小なり」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムを呼んです。一緒に「more or less」の意味や例文を見ていきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

熟語「more or less」の意味は?

image by iStockphoto

熟語「more or less」には、「大なり小なり」や「約…」という意味があります。いずれも、量的にはいくらかあるもののはっきりとは表せないというときに使われる表現です。

意味その1 「大なり小なり」

ひとつめの意味は「大なり小なり」です。「more(より多く)」と「less(より少なく)」を「or」でつなぐと「より多くまたはより少なく」となります。そこから「大なり小なり」となりますが、量的な言い方になると「多かれ少なかれ」ですね。

We were more or less surprised at the news.
私たちは大なり小なりそのニュースに驚いた。

We are more or less dependent on someone.
私たちは多かれ少なかれ誰かに依存している。

A man is more or what he looks. 
多かれ少なかれ人は見かけ通りである。

意味その2 「約…」

二つめの意味は「約…」です。ある数値を基準にして多くも少なくもなくというイメージで、「約…」や「およそ…」という意味で使われます。文中では、数値のうしろに付け加えられることが多くなっていますよ。

It's half an hour's ride, more or less.
車で約30分です。

I won 50 pounds, more or less.
私はおよそ50ポンドもうけた。

The population of the city is five hundred thousand, more or less.
その年の人口は約50万人である。

\次のページで「熟語「more or less」の言い換えや、似た表現は?」を解説!/

熟語「more or less」の言い換えや、似た表現は?

熟語「more or less」の言い換えの表現には、「to a greater or lesser degree」や「to some degree」があります。いずれも、ほぼ同じ意味で使うことができますが、成り立ちやニュアンスの違いをチェックしておきましょう。

言い換え例:to a greater or lesser degreeを使った言い換え

まずは、「to a greater or lesser degree」を使った言い換えです。「greater or lesser」の部分は「more or less」と同じ構成になっており、意味合いはほぼ同じく「大なり小なり」や「多かれ少なかれ」として使うことができます。ただ、「more or less」ほど一般的な表現ではありません。

That was amended to a greater or lesser degree.
それは大なり小なり改善した。

This chemical is associated, to a greater or lesser degree, with them.
この化学物質は大なり小なりそれらと関係している。

This problem is difficult for you to a greater or lesser degree.
この問題はあなたにとって多少なりとも難しさがある。

言い換え例:to some degreeを使った言い換え

次は「to some degree」を使った言い換えです。こちらは、「some degree(いくらかの度合い)」という表現で大小を表す単語は含んでいませんが、満タンでもゼロでもなく「いくらか」であるという意味になります。

He can speak English to some degree.
彼は多少なりとも英語を話すことができる。

I agree with him, to some degree.
私はある程度彼に賛成している。

I was, to some degree, satisfied with the result.
私はある程度その結果に満足した。

\次のページで「熟語「more or less」を使いこなそう」を解説!/

熟語「more or less」を使いこなそう

この記事では熟語「more or less」の意味や使用例、他の表現での言い換えパターンを説明しました。意味においては、「大なり小なり」と「約…」では少し意味は違いますが、いずれも量的にはっきりしていないという意味では共通していますね。

言い換えの表現では、「to a greater or lesser degree」のほうはそれほど一般的には使われることはありませんが、「more or less」と構造は似ているのであわせて知っておくと幅広い表現ができるようになりますね。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
" /> 【英語】1分でわかる!「more or less」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語 – Study-Z
英語の熟語

【英語】1分でわかる!「more or less」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語

この記事では英語の熟語「more or less」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「大なり小なり」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムを呼んです。一緒に「more or less」の意味や例文を見ていきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

熟語「more or less」の意味は?

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熟語「more or less」には、「大なり小なり」や「約…」という意味があります。いずれも、量的にはいくらかあるもののはっきりとは表せないというときに使われる表現です。

意味その1 「大なり小なり」

ひとつめの意味は「大なり小なり」です。「more(より多く)」と「less(より少なく)」を「or」でつなぐと「より多くまたはより少なく」となります。そこから「大なり小なり」となりますが、量的な言い方になると「多かれ少なかれ」ですね。

We were more or less surprised at the news.
私たちは大なり小なりそのニュースに驚いた。

We are more or less dependent on someone.
私たちは多かれ少なかれ誰かに依存している。

A man is more or what he looks. 
多かれ少なかれ人は見かけ通りである。

意味その2 「約…」

二つめの意味は「約…」です。ある数値を基準にして多くも少なくもなくというイメージで、「約…」や「およそ…」という意味で使われます。文中では、数値のうしろに付け加えられることが多くなっていますよ。

It’s half an hour’s ride, more or less.
車で約30分です。

I won 50 pounds, more or less.
私はおよそ50ポンドもうけた。

The population of the city is five hundred thousand, more or less.
その年の人口は約50万人である。

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