
「科学」と「化学」はどう違う?奥が深い「かがく」について元塾講師がわかりやすく解説
なんとなく理系学問のイメージがあるかもしれないが、科学は理系科目とは限らない。一方で化学は物理や生物とともに理系教科に分類されていますね。
大学で化学を学び、理系科目の塾講師でもあったライターAyumiと一緒にその違いを解説していきます。

ライター/Ayumi
理系出身の元塾講師。わかるから面白い、面白いからもっと知りたくなるのが化学!まずは身近な例を使って楽しみながら考えさせることで、多くの生徒を志望校合格に導いた。
1.同じ「かがく」でも異なる意味

image by iStockphoto
科学と化学、どちらもおなじ「かがく」という読み方をしますが、実は明確な違いがあるのをご存知でしょうか。
数学や理科は理系教科、国語や社会は文系教科だといわれますよね。理系は好きだけど文系は苦手…という人もいるかもしれません。
化学が理系教科であることはきっとみなさんも納得していただけるでしょう。では、科学はどちらのイメージがありますか?
(1)観察や実験など経験的手続きによって実証された法則的・体系的知識。また、個別の専門分野に分かれた学問の総称。物理学・化学・生物学などの自然科学が科学の典型であるとされるが、経済学・法学などの社会科学、心理学・言語学などの人間科学もある。
(2)狭義では自然科学と同義。
広辞苑より引用
言い換えると、科学というのは観測や実験などによって証明された法則や習性などの知識であり、それらを学ぶ学問の総称ということです。その例として自然科学や社会科学、人間科学といった細かな分野があります。
科学は英語でscienceと書きますが、知るという意味のラテン語scioから派生した知識を表すscientiaが語源です。さらに詳しく見てみると、科という漢字は種類や等級のように区分けされたものという意味を持ちます。したがって科学は細分化されたものを学ぶ学問であるといえるでしょう。
では、科学の分類についてもう少し詳しく解説しますね。
\次のページで「2-1.自然科学」を解説!/