場所については「広い方は in で、狭い方は at を使う」と聞いたことがある人もいるかもしれない。「駅」は広いのか狭いのか、「図書館」は広いのか狭いのか。しかし、広い駅もあるし狭い駅もある。基準がずれていると話がややこしくなるので、ここでスッキリ整理しおこう。

 10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムと一緒に解説していきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

in とat のイメージの違いと代表例

image by iStockphoto

「in」と「at」の違いについて、それぞれどのような基本イメージを持っておくとよいのかを見ていきます。また、場所に関しての代表的な例をもとにして見ていきましょう。

in と at のそれぞれのイメージ

前置詞については、辞書に書いている意味をそのまま暗記するよりも、中心となるイメージから数ある意味に広げていくと理解しやすくなります。「in」も「at」も辞書で調べると20近くの意味がありますから、それぞれを一つずつ調べて比べるよりも中心となるイメージの違いを正しく理解しておくことが大切ですね。

 in … 広がりのある中で。一定の広がりや空間があり、その中にどこかに存在するイメージ。

 at … 点としてとらえる。広がりや空間の中での一点を示すイメージ。

場所を表す in と at

「in」や「at」を使って場所を表す場合は、広さの問題ではなく、それぞれが持つイメージによってどちらを使うかが決まります。「in」は広がりのある中のどこかに存在するイメージ「at」は空間の中でのある一点を示すイメージで考えるといいですね。

 My uncle lives in Hakata.(私のおじは博多に住んでいる)

 → 博多という一定の広がりのある中のどこかに住んでいる

 I saw my brother at the station.(私は駅で兄に会った)

 → 家周辺や兄弟と会いそうなエリアの中の駅という地点で会った

\次のページで「in と at を比べてみよう」を解説!/

in と at を比べてみよう

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「in」と「at」は非常にたくさんの意味があります。中心となるイメージから意味を広げていく例として、「時間を表す」場合、「従事するを表す」場合について見ていきましょう。

時間を表す in と at

時間を表す場合にも、「in」と「at」の基本イメージから広げるとわかりやすくなります。「in」のあとには幅のある時間が続き、「at」のあとには瞬間を表す表現が続いていますよ。

 I washed the dishes in the morning.(私は午前中に皿を洗った)

 → 午前という時間的な幅がある中のどこかの時間帯で皿を洗う

 He got up at seven.(彼は7時に起きた)

 → 一日に24時間ある中での7時という瞬間に起きた

従事するを表す in と at

次は、「従事する」を表すときの「in」と「at」です。この場合でも、広がりのある中のどこかの「in」、広がりのある中の一点を示す「at」をもとに考えるとわかりやくなります。「in」のあとには長期間にわたる事柄、「at」のあとには瞬間的にどうかという表現が続きますよ。

 Tom is in business.(トムは商売をしている)

 → 時間的な広がりがあるような長期間しているうちの今も商売をしている

 Susie is at work now.(スージーは今仕事をしている)

 → 一日のうちの今という一点において仕事をしている状態である

in と at それぞれの中心となるイメージを比べて違いを見ていこう

これまで、「in」と「at」の違いについて解説しました。場面によっての「in」と「at」の意味を比べるよりも、それぞれが持つ中心となるイメージを比べると違いがわかりやすくなります。「in」は広がりのある中のどこか、「at」は点としてとらえるイメージでした。

「場所」「時間」「従事する」の三つの例を参考に、もとの中心となるイメージの違いが「in」と「at」の意味の違いにつながっていることを確認してみるといいですね。さらに、「in」と「at」はたくさん意味があるので、中心となるイメージとのつながりを調べてみると、理解が深まりますよ。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
" /> 【英語】in と at の違いを現役塾講師がわかりやすく解説!中心となるイメージを比べて違いを知ろう – Study-Z
英語の勉強法

【英語】in と at の違いを現役塾講師がわかりやすく解説!中心となるイメージを比べて違いを知ろう

場所については「広い方は in で、狭い方は at を使う」と聞いたことがある人もいるかもしれない。「駅」は広いのか狭いのか、「図書館」は広いのか狭いのか。しかし、広い駅もあるし狭い駅もある。基準がずれていると話がややこしくなるので、ここでスッキリ整理しおこう。

 10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムと一緒に解説していきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

in とat のイメージの違いと代表例

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「in」と「at」の違いについて、それぞれどのような基本イメージを持っておくとよいのかを見ていきます。また、場所に関しての代表的な例をもとにして見ていきましょう。

in と at のそれぞれのイメージ

前置詞については、辞書に書いている意味をそのまま暗記するよりも、中心となるイメージから数ある意味に広げていくと理解しやすくなります。「in」も「at」も辞書で調べると20近くの意味がありますから、それぞれを一つずつ調べて比べるよりも中心となるイメージの違いを正しく理解しておくことが大切ですね。

 in … 広がりのある中で。一定の広がりや空間があり、その中にどこかに存在するイメージ。

 at … 点としてとらえる。広がりや空間の中での一点を示すイメージ。

場所を表す in と at

「in」や「at」を使って場所を表す場合は、広さの問題ではなく、それぞれが持つイメージによってどちらを使うかが決まります。「in」は広がりのある中のどこかに存在するイメージ「at」は空間の中でのある一点を示すイメージで考えるといいですね。

 My uncle lives in Hakata.(私のおじは博多に住んでいる)

 → 博多という一定の広がりのある中のどこかに住んでいる

 I saw my brother at the station.(私は駅で兄に会った)

 → 家周辺や兄弟と会いそうなエリアの中の駅という地点で会った

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