アメリカの歴史世界史植民地時代歴史

「西部開拓時代」に名をあげたアウトロー系ガンマン!歴史的背景と共に元大学教員が解説

no-img2″>
 <figcaption class=桜木建二

トンプソンは、最終的に劇場のなかで射殺された。彼が殺されるまでの経緯は不可解なことが多い。おそらく誰かに仕組まれたのだろう。トンプソンの遺体はオースティンに運ばれ、現在、オークウッド墓地というところに埋葬されているそうだ。

カスター将軍のもとで働いたカラミティ・ジェーン

Calamity Jane 1890s.jpg
By unattributed – Heritage Auctions, Public Domain, Link

アウトロー系ガンマンというと男性のイメージがあります。確かに大部分は男性でしたが、なかには女性も含まれていました。カラミティ・ジェーンは西部開拓時代に悪事を働きながらもたくましく生き延びた女性アウトローのガンマンです。

アメリカ西部で生き残るためにガンマンになる

カラミティ・ジェーンはミズーリ州生まれ。家族でモンタナ州そしてユタ州に移住します。1866年から土地を購入し開拓を開始。しかし、母はすでに亡くなっており、開拓中に父も亡くなったことで子供だけが残されます。

西部で生き残るためにカラミティ・ジェーンは、皿洗いからウェイトレス、ダンサー、カウガールに至るまで職を転々。最終的に軍隊の前で偵察をする斥候となり、カスター将軍が関わる作戦にも参加しました。

軍隊を離れたあとはショー・ビジネスの世界に

カラミティ・ジェーンは、軍隊を離れてからアウトローの集団を転々としたのち、ショー・ビジネスの世界に足を踏み入れます。それがバッファロー・ビル率いるワイルド・ウェスト・ショウ。騎手およびガンマンとしてショウに参加しました。

19世紀末になると西部開拓ブームは落ち着き始め、開拓に関わった人々がショウに加わるという流れがありました。バッファロー・ビルのワイルド・ウェスト・ショウは全米で人気をはくし、ジェーンも全米巡業に参加したと言われています。

no-img2″>
 <figcaption class=桜木建二

カラミティ・ジェーンの人生は彼女自身の自叙伝が根拠。しかしながら自叙伝の内容は誇張が多く、つじつまが合わない箇所も多いらしい。ただ、そんなドラマティックな自叙伝のおかげで知名度があがり、彼女の人生は映画化されるまでになった。

先住民族のアウトローと共に名をはせたのがベル・スター

Belle Starr, Fort Smith, Arkansas, 1886.jpg
By Roeder Bros. – Heritage Auctions, Public Domain, Link

女アウトローとして西部開拓時代のアメリカを牛耳った女性がベル・スター。3人の夫は共に馬泥棒を繰り返すアウトローであり、そんな夫と共に彼女自身も悪事に手を染めていきます。また2人目、3人目の夫は先住民族の出身であることも見逃せません。

先住民系アウトローの夫と共に悪事に手を染めていく

ベル・スターは生涯で3人の男性と結婚します。ひとりめがアウトロー集団のひとりであるジム。先住民のチェロキー族の馬泥棒であるトムと共にウィスキーの密売や馬泥棒を重ねていきます。

ふたりめの夫がトムの息子であるサム。結婚後すぐに一族は馬泥棒の罪で起訴され、最終的にサムは射殺されます。最後の夫はジム。サムの弟で、クリーク族からの養子でした。3回目の結婚の翌年にベル・スターは何者かに射殺されてその生涯を終えます。

3回目の結婚は先住民族の保留地を所有するため

ベル・スターの3回目の結婚は、夫であるサムの死により一族が所有していた保留地がチェロキー族の手に渡ることを防ぐためのもの。クリーク族のサムと結婚すること、アウトローをかくまわないことを条件に、保留地を所有することが許可されました。 

チェロキー族との約束であるアウトローをかくまわないという約束を守るため、指名手配犯である男の雇用を打ち切りました。それを恨んだ男がベル・スターを殺したと言われています。最終的にその男もチェロキー族の民警団により射殺されました。

次のページを読む
1 2 3 4
Share:
hikosuke