接続詞は、日本語で言うと「だから」や「しかし」など文と文をつなぐイメージを持つ人もいるかもしれない。しかし、接続詞は「単語」や「句」や「節」をつなぐ場合があるので、どの部分とどの部分がつながれているのかを見極める必要があるぞ。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムと一緒に解説していきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

接続詞の基本と等位接続詞

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接続詞は、さまざまな種類に分類されます。その分類する切り口は、何と何をつなぐのか、対等な関係かどうかです。これらを知ることにより、理解を深めていきましょう。

接続詞の基本

まずは、接続詞の基本について、単語と単語、句と句、節と節をつなぐ場合があります。「単語」は文字通り単語のことですね。「句」は複数の単語のかたまりで、主語、述語動詞は含みません。「節」は主語、述語動詞を含む語のまとまりになっていますよ。

文法的に対等な関係をつなぐ場合は「等位接続詞」と呼ばれ、ここまでの「単語と単語」「句と句」「節と節」のいずれの場合でも「等位接続詞」が使われることがあります。

等位接続詞に対して対等の関係でないのは「従位接続詞」といい、従属節が主節の要素になったり主節の修飾をする場合のことです。従位接続詞はさらに分類されますが、詳しくは後半で解説していきます。

等位接続詞

接続詞の基本では、単語と単語、句と句、節と節をつなぐ場合がありました。いずれも対等な関係をつないでおり、等位接続詞となります。等位接続詞には、and, but, or などがありますよ。

 単語と単語:I like tennis and baseball.(私はテニスと野球が好きです)

 句と句:He is good at playing shogi and singing songs.(彼は将棋をすることと歌を歌うことが得意だ)

 節と節:The door opened and she came in.(ドアが開き、彼女が入ってきた)

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従位接続詞

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次は従位接続詞です。対等な関係が「等位接続詞」なので、「従位接続詞」は対等でない関係ということですね。主節の一部になったり、主節を修飾したりします。

名詞節を導く接続詞

従位接続詞のうち、接続詞を先頭にしたかたまりが名詞節(名詞のかたまり)となるものを「名詞を導く接続詞」と言います。名詞を導く接続詞には、that, if, whether, what などがありますよ。(ただし、「if」は「もし〜ならば」ではなく「〜かどうか」の場合)

また、名詞のかたまりですから、名詞をおけるところにはどこでもおくことができます。主語や目的語、補語にもなることがありますね。

 I expect that they will pass the exams.(目的語、私は彼らが試験に合格することを期待している)

 The question is whether he will do his homework fo himself.(補語、問題は彼が自分で宿題をするかどうかだ)

副詞節を導く接続詞

次は、従位接続詞のうち、主節を修飾する「副詞節を導く接続詞」を見ていきましょう。接続詞以下の副詞節(副詞のかたまり)が主節を修飾する場合です。主に、時を表す接続詞なら when, while, before, after, など、原因・理由などを表す接続詞には because, if(もし〜ならば), in case, although などがありますよ。

 When I came back, my children were asleep.(私が帰ったとき、子供たちは眠っていた)

 He was angry because I didn't tell the truth.(私が本当のことを言わなかったので、彼は怒った)

なお、主節と従属節の順序はどちらでもよいのですが、従属節が前に来る場合は従属節の後ろにコンマをつけます。

何と何をつなぐのか、対等な関係かどうかを考えましょう

接続詞について、基本のほか、等位接続詞、従位接続詞について見てきました。「単語と単語」「句と句」「節と節」のうちどれとどれをつないでいるのかがひとつめのポイントです。また、対等な関係の「等位接続詞」、名詞のかたまりの「名詞節を導く従属接続詞」、主節を修飾する「副詞を導く従属接続詞」を見分けるのが二つめのポイントでした。

これらを分類することができれば、文中での接続詞の役割や文の構造が見えてきます。この接着剤にあたる「接続詞」は、長文の中でも数多く登場するのでスムースに見極められるようにしておくといいですね。

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英語の勉強法

【英語】現役塾講師が接続詞をわかりやすく解説!接続詞は単語や句や節をつなぐ接着剤

接続詞は、日本語で言うと「だから」や「しかし」など文と文をつなぐイメージを持つ人もいるかもしれない。しかし、接続詞は「単語」や「句」や「節」をつなぐ場合があるので、どの部分とどの部分がつながれているのかを見極める必要があるぞ。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムと一緒に解説していきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

接続詞の基本と等位接続詞

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接続詞は、さまざまな種類に分類されます。その分類する切り口は、何と何をつなぐのか、対等な関係かどうかです。これらを知ることにより、理解を深めていきましょう。

接続詞の基本

まずは、接続詞の基本について、単語と単語、句と句、節と節をつなぐ場合があります。「単語」は文字通り単語のことですね。「句」は複数の単語のかたまりで、主語、述語動詞は含みません。「節」は主語、述語動詞を含む語のまとまりになっていますよ。

文法的に対等な関係をつなぐ場合は「等位接続詞」と呼ばれ、ここまでの「単語と単語」「句と句」「節と節」のいずれの場合でも「等位接続詞」が使われることがあります。

等位接続詞に対して対等の関係でないのは「従位接続詞」といい、従属節が主節の要素になったり主節の修飾をする場合のことです。従位接続詞はさらに分類されますが、詳しくは後半で解説していきます。

等位接続詞

接続詞の基本では、単語と単語、句と句、節と節をつなぐ場合がありました。いずれも対等な関係をつないでおり、等位接続詞となります。等位接続詞には、and, but, or などがありますよ。

 単語と単語:I like tennis and baseball.(私はテニスと野球が好きです)

 句と句:He is good at playing shogi and singing songs.(彼は将棋をすることと歌を歌うことが得意だ)

 節と節:The door opened and she came in.(ドアが開き、彼女が入ってきた)

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