この記事では英語の熟語「advise ... to ○○ *○○=動詞の原形」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「...に○○するよう忠告する」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

元学習塾講師で難関高校対策を専門にするライターwhite_sugarを呼んです。一緒に「advise ... to ○○ *○○=動詞の原形」の意味や例文を見ていきます。

ライター/white_sugar

元学習塾講師。難関国私立高校受験対策英語専門に指導。指導実績は開成高校を筆頭に国立大付属高校、早慶等多数。

熟語「advise ... to ○○」の意味は?

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adviseはご存知の通り「忠告する」という意味ですから、「…に○○するように忠告する」と訳出できます。しかし、日本語の表記から受ける印象は少し高圧的ですね。その場合は「…に○○するように勧める」と変えると、柔らかいニュアンスになります。

意味その1 「…に○○するように忠告する、…に○○するように勧める」

ではさっそく、具体的な使用方法を例文を見て学んでいきましょう。

例文1はお医者様が患者に対して発言している内容ですので、「忠告する」という訳出でも自然ですよね。

例文2になると、いくらお兄さんでもお土産を食べるように忠告する、のは変です。なので、「勧めてきた」とする方が適切。

例文3は「私は、一度でいいのであなたにパリに行くことをお勧めします」が抄訳。ですが、これも少々まどろっこしいので例文のように訳すとスマートです。「一度でいいからパリに行った方がいいよ」としてもOK。had betterを使うより遥かに押しつけがましくない表現です。

1.The doctor advised me to do some exercises.
医者は私に、少しは運動するように忠告した。

2.My brother advised me to try his gift as soon as he came back.
兄貴は帰ってくるなり土産を食べるように勧めてきた。

3.I advise you to visit Paris just for onece.
一度でいいからパリに行くといいよ。

「○○しない方がよい」と言いたい場合

不定詞の否定は、toの前にnotをつけて表します。

I advise you not to tell him a lie. If he know the truth, he will get hurt.
彼に嘘は言わない方がいいよ。本当のことを知ったら、きっと傷つくから。

\次のページで「熟語「advise ... to ○○」の言い換えや、似た表現は?」を解説!/

熟語「advise ... to ○○」の言い換えや、似た表現は?

似た表現としては同じ文の形をとる、tellを使った用法があります。

また、adviseを使ったバリエーションも紹介しますね。

言い換え例:「tell ... to ○○」を使った言い換え

「tell ... to ○○」を使うと、言い換えることができます。tellには「命令する」、という意味があるので、adviseを使うより少々威圧的に感じますね。

「…に○○するように言う」と訳せば無難です。例文1のようなパターンは完全にadviseと書き換えても問題ありませんよ。

例文2だと、命令する、指示するニュアンスが強くなるので、adviseはあまり使いません。

「○○するな」としたい場合には例文3のようにtoの前にnotをつけます。これもadviseの時と同じ形ですね。

1.The doctor  told me to do some exercises.
医者は私に少し運動しろと言った。

2.My mother told me to clean my room
母は私に自分の部屋を掃除するように言った。

3.He is hammered though I told him not to drink too much.
飲みすぎるなと言ったのに、あいつは泥酔しやがって。

言い換え例:「advise one's ~ing」を使った言い換え

adviseを使った書き換えその1です。所有格には、動名詞の動作の主を入れます。会話では普通、yourを入れることが多いですね。

I advise your going abroad. You can see things from different angles.
外国に行くことを勧めるよ。物の見方が変わるんだ。

言い換え例:「advise … that ...(should)」を使った言い換え

adviseを使う書き換えその2です。adviseの後にthat節を伴っても同様の表現が可能。shouldはあってもなくても問題ありません。

例文1は現在形で使ったときです。

気をつけたいのが例文2。sheの直後の動詞がstartと原形になっています。これは時制の一致を忘れたわけではありません。

adviseなど、提案をするような動詞がthat節を伴う場合には、時制を無視してshouldを使うことが多いです。このshouldが省略されるので三人称単数を使おうが、動詞の原形を置くことになる、というわけ。TOEIC等でも引っかかりやすいポイント

\次のページで「言い換え例:「recommend that... (should)」を使った言い換え」を解説!/

1.I advise you that you should marry her. No other girl loves you as deeply as she.
お前、あの子と結婚したほうがいいぜ。誰よりも深くお前のことを愛してるじゃないか。

2.I advised het that she start at once.
私は彼女にすぐに出発するように勧めたんだ。

言い換え例:「recommend that... (should)」を使った言い換え

最後に「お勧めする」といった真っ先に挙がるrecommendのパターンを。「advise … that ...(should)」と似ていますが、動詞の直後に人を目的語にしないのが違います。

shouldを省略したときの扱いについては「advise … that ...(should)」の時と同様ですので、セットで覚えておくと良いですよ。

She recommended that I try her homemade cake.
彼女は手作りケーキを私に勧めてきた。

熟語「advise ... to ○○」を使いこなそう

この記事では熟語「advise ... to ○○」の使用例や、他の表現での言い換えパターンを説明しました。同じ動詞を使って、様々な表現方法があると少し混乱するかもしれません。使いやすいな、これなら咄嗟の時でも口に出せそう、と思ったものから順番に潰していくといいですよ。

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英語の熟語

【英語】1分でわかる!「advise … to ○○ *○○=動詞の原形」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語

この記事では英語の熟語「advise … to ○○ *○○=動詞の原形」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「…に○○するよう忠告する」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

元学習塾講師で難関高校対策を専門にするライターwhite_sugarを呼んです。一緒に「advise … to ○○ *○○=動詞の原形」の意味や例文を見ていきます。

ライター/white_sugar

元学習塾講師。難関国私立高校受験対策英語専門に指導。指導実績は開成高校を筆頭に国立大付属高校、早慶等多数。

熟語「advise … to ○○」の意味は?

image by iStockphoto

adviseはご存知の通り「忠告する」という意味ですから、「…に○○するように忠告する」と訳出できます。しかし、日本語の表記から受ける印象は少し高圧的ですね。その場合は「…に○○するように勧める」と変えると、柔らかいニュアンスになります。

意味その1 「…に○○するように忠告する、…に○○するように勧める」

ではさっそく、具体的な使用方法を例文を見て学んでいきましょう。

例文1はお医者様が患者に対して発言している内容ですので、「忠告する」という訳出でも自然ですよね。

例文2になると、いくらお兄さんでもお土産を食べるように忠告する、のは変です。なので、「勧めてきた」とする方が適切。

例文3は「私は、一度でいいのであなたにパリに行くことをお勧めします」が抄訳。ですが、これも少々まどろっこしいので例文のように訳すとスマートです。「一度でいいからパリに行った方がいいよ」としてもOK。had betterを使うより遥かに押しつけがましくない表現です。

1.The doctor advised me to do some exercises.
医者は私に、少しは運動するように忠告した。

2.My brother advised me to try his gift as soon as he came back.
兄貴は帰ってくるなり土産を食べるように勧めてきた。

3.I advise you to visit Paris just for onece.
一度でいいからパリに行くといいよ。

「○○しない方がよい」と言いたい場合

不定詞の否定は、toの前にnotをつけて表します。

I advise you not to tell him a lie. If he know the truth, he will get hurt.
彼に嘘は言わない方がいいよ。本当のことを知ったら、きっと傷つくから。

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