この記事では英語の熟語「be made of ...」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「…でできている」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

元学習塾講師で難関高校対策を専門にするライターwhite_sugarを呼んです。一緒に「be made of ...」の意味や例文を見ていきます。

ライター/white_sugar

元学習塾講師。難関国私立高校受験対策英語専門に指導。指導実績は開成高校を筆頭に国立大付属高校、早慶等多数。

熟語「be made of ...」の意味は?

image by iStockphoto

「be made of ...」は「…でできている、…製だ」という意味です。「…」の部分には材料・材質が入ります。

素材は何でもいいわけではありません。ザックリと「それを見て、パッと何でできているかはっきりとわかるもの」とつかんでおけばよいでしょう。

1.Oh, you are a connoisseur. This table is made of oak.
さすが、お目が高いですね。このテーブルはオークでできているんですよ。

2.Is a Japanese house made of paper?―No kidding! You are misunderstanding. Shoji and Fusuma are made of paper, but they are somerhing like curtains.
日本の家って紙でできているのかい?―馬鹿言うなよ!それは誤解さ。障子や襖は紙でできているけど、カーテンみたいなもんだぜ。

3.That gate which is made of iron looks so imposing.
あの鉄製の門はとても重厚な雰囲気ね。

「be made of ...」を使った特殊表現

基本的には上記の意味で使われますが、中にはちょっと特殊な意味をもつものもあります。例文を示しながら解説しますね。

例文1の場合は、「お金でできている」から転じました。例文2も「(心が)石(のように固く冷たいもので)でできている」という意味ですね。人を主語にした場合は、これらのように少し捻った訳があてられます

例文3は直訳すると「塩(や砂糖)でできていない」という意味です。砂糖や塩は水にぬれると溶けて形を維持できなくなりますよね。そこから転じて、水にぬれても溶けない、お粗末な作りではない、という意味が派生します。

1.BIll Gates is made of money.
ビル・ゲイツは大富豪だ。

2.What a terrible case!  The criminal must be made of stone.
なんてひどい事件だ。犯人は冷酷に違いない。

3.This castle is not made of salt/sugar.
このお城は張りぼてではないよ。

熟語「be made of ...」の言い換えや間違いやすい表現

「be made of ...」の言い換えは、高校入試でもよく聞かれます。また、同時にそっくりなくせに使い分けが必要な表現もあり、混同しないように注意も必要です。

\次のページで「言い換え例:形容詞を使った言い換え」を解説!/

言い換え例:形容詞を使った言い換え

材質によって、使う単語が違います。「鉄の」、「石の」、「木製の」といった形容詞を使えれば、簡単に書き換えられますよ。

Can you see that house which is made of wood?
=Can you see that wooden house?
あの木でできた家が見えるかい?

紛らわしい表現その1:「be made from...」

「be made of ...」と同時に学習することが多いのが「be made from」です。「be made from...」の場合、「…」に原料を当てはめると習うことが多いのではないでしょうか。

材料と原料…。区別がよくわかりませんよね。実はネイティブにとっても厳密には線引きができないラインです。「be made from...」の場合は、液体から個体など、性質が大きく変わる場合や、小さな子供が見て何でできているか判断できないようなものに使えばそうそう間違えません。

例文1は石油という液体から服(布地)へと、見た目も性質も大きく変わっています。例文2のように、紙が木から作られているのは比較的小さな子でも知っていますが、見た目で判断することはできませんよね。こういう時に使います。

材質によってofとfromを使い分けると考えるのは誤り。参照例を挙げましたので確認を。

1.Ancient people must be surprised to see clothes are made from oil.
大昔の人が服が石油から作られているのを見たら驚くに違いない。

2.Paper is made from wood.
紙は木から作られる

cf.This house is made of wood.
この家は木で作られている。

紛らわしい表現その2:「be made into...」

もうひとつ紛らわしいのが「be made into...」です。端的に訳すと「...になる」なので、これまでの2つとは違い、でき上がったものが「...」に入ります

例文2のように「be made from...」と主語を入れ替える書き換えが非常に多いですね。数は少ないですが「be made of...」も同様の書き換えができます。

しかし、便利なのは例文3のように木材を原料(変質あり)としても材料(変質なし)としても使う場合にもひとまとめにできることです。

1.This weat is made into flour, and the flour is made into bread.
この小麦は小麦粉にされ、そしてその小麦粉はパンになる。

2.Milk is made into cheese.
=Cheese is made from milk.
牛乳はチーズになる。

3.Wood is made into many and various things.
木材から多種多様なものができる。

\次のページで「熟語「be made of ...」を使いこなそう」を解説!/

熟語「be made of ...」を使いこなそう

この記事では熟語「be made of ...」の使用例や、似た表現との使い分けを説明しました。厳密にはやや曖昧な部分があるものの、基本会話やペーパーテストではこの程度の理解で支障ありません。使い分けの本質をつかめば、難しくないのでマスターしてくださいね。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
" /> 【英語】1分でわかる!「be made of …」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語 – Study-Z
英語の熟語

【英語】1分でわかる!「be made of …」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語

この記事では英語の熟語「be made of …」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「…でできている」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

元学習塾講師で難関高校対策を専門にするライターwhite_sugarを呼んです。一緒に「be made of …」の意味や例文を見ていきます。

ライター/white_sugar

元学習塾講師。難関国私立高校受験対策英語専門に指導。指導実績は開成高校を筆頭に国立大付属高校、早慶等多数。

熟語「be made of …」の意味は?

image by iStockphoto

「be made of …」は「…でできている、…製だ」という意味です。「…」の部分には材料・材質が入ります。

素材は何でもいいわけではありません。ザックリと「それを見て、パッと何でできているかはっきりとわかるもの」とつかんでおけばよいでしょう。

1.Oh, you are a connoisseur. This table is made of oak.
さすが、お目が高いですね。このテーブルはオークでできているんですよ。

2.Is a Japanese house made of paper?―No kidding! You are misunderstanding. Shoji and Fusuma are made of paper, but they are somerhing like curtains.
日本の家って紙でできているのかい?―馬鹿言うなよ!それは誤解さ。障子や襖は紙でできているけど、カーテンみたいなもんだぜ。

3.That gate which is made of iron looks so imposing.
あの鉄製の門はとても重厚な雰囲気ね。

「be made of …」を使った特殊表現

基本的には上記の意味で使われますが、中にはちょっと特殊な意味をもつものもあります。例文を示しながら解説しますね。

例文1の場合は、「お金でできている」から転じました。例文2も「(心が)石(のように固く冷たいもので)でできている」という意味ですね。人を主語にした場合は、これらのように少し捻った訳があてられます

例文3は直訳すると「塩(や砂糖)でできていない」という意味です。砂糖や塩は水にぬれると溶けて形を維持できなくなりますよね。そこから転じて、水にぬれても溶けない、お粗末な作りではない、という意味が派生します。

1.BIll Gates is made of money.
ビル・ゲイツは大富豪だ。

2.What a terrible case!  The criminal must be made of stone.
なんてひどい事件だ。犯人は冷酷に違いない。

3.This castle is not made of salt/sugar.
このお城は張りぼてではないよ。

熟語「be made of …」の言い換えや間違いやすい表現

「be made of …」の言い換えは、高校入試でもよく聞かれます。また、同時にそっくりなくせに使い分けが必要な表現もあり、混同しないように注意も必要です。

\次のページで「言い換え例:形容詞を使った言い換え」を解説!/

次のページを読む
1 2 3
Share: