この記事では英語の熟語「had better not ○○」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「○○しないほうがよい」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

元学習塾講師で難関高校対策を専門にするライターwhite_sugarを呼んです。一緒に「had better not ○○」の意味や例文を見ていきます。

ライター/white_sugar

元学習塾講師。難関国私立高校受験対策英語専門に指導。指導実績は開成高校を筆頭に国立大付属高校、早慶等多数。

熟語「had better not ○○」のニュアンスは?

image by iStockphoto

「had better not ○○」は「had better ○○」の否定です。そもそも、「had better ○○」を「○○した方がよい」とだけ理解していると、ネイティヴスピーカーには不快に思われる可能性があります。

というのも、「had better ○○」には大人が小さな子供に「○○しましょうね」というような上から目線、あるいは「○○したほうがいいぞ(さもないと…)」という強い警告のニュアンスが含まれるからです。

友人や会社の同僚同士ではあまり使わない方がよいかもしれません。ちなみに「had」と過去形を含んでいるように見えますが、「had better ○○」ワンセットで現在形の助動詞とつかんでおいて問題ありません。

意味「○○しないほうがよい、してはダメだよ」

ということで、「had better not ○○」は日本語訳の字面とは裏腹に、かなり強い意味を含んでいます。

例文1、2はやや上から目線ですね。例文3の場合は、急がないと電車に乗り損ねるという、主語にとってリスクが大きい結果を懸念しています。

疑問文にするときは「Had 主語 better not ○○?」となりますが、そうそうお目にかかりません。

1.You had better not go out without a hat. The sun’s UV rays are strong today.
帽子をかぶらずに外出してはいけませんよ。今日は紫外線が強いからね。

2.Children had better not eat these candies because they won't eat dinner.
夕飯が食べられなくなるから、子供たちはこのお菓子を食べないほうがいいな。

3.We had better hurry. The train will leave in a few minutes.
急いだほうがいいな。あと数分で電車が出てしまう。

もうちょっと軽い「○○しない方がよい」という言い方

このように、「had better not ○○」は押しの強い表現ですので、もう少し気軽に使えるフレーズを紹介します。

\次のページで「言い換え例:should notを使った言い換え」を解説!/

言い換え例:should notを使った言い換え

「should not」の訳は「○○すべきではない」と教わりますね。「had better not ○○」よりどぎつい言い方だと思う人が多いのですが、実は逆。

肯定文でも「should」を使った方が、押しつけがましくないのです。ただ、主観によるところが大きい面もあります。

You shouldn't choose this lipstick. You already have the same color.
この口紅を選ばない方がいいわ。同じ色、持っているじゃない。

You shouldn't buy this juice. It is fizz.
このジュース買わない方がいいかも。炭酸だから。

言い換え例:ought not toを使った言い換え

「ought not to」を使っても言い換えることが可能です。「should not」に比べて、主観性はそこまで強くありません。肯定の「ought to」も「should」と同様に「○○すべきだ」と訳せます。ニュアンスに多少の違いはあるものの、実際にはほとんど同じだと思って差し支えないですよ。

A young lady ought not to go to such a place alone.
若い女性は、そのような場所に一人で立ち入らない方がよい。

You ought not to tell anything about this.
このことについては何も言わない方がいいよ。

熟語「had better not ○○」を使いこなそう

この記事では熟語「had better not ○○」の使用例や、他の表現での言い換えパターンを説明しました。今回は表現を広げる、というよりはシチュエーションによって使えるか使えないかがデリケートな熟語でしたね。型にはめるのではなく、相手と自分の関係性を理解して使うべき熟語です。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
" /> 【英語】1分でわかる!「had better not ○○」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語 – Study-Z
英語の熟語

【英語】1分でわかる!「had better not ○○」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語

この記事では英語の熟語「had better not ○○」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「○○しないほうがよい」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

元学習塾講師で難関高校対策を専門にするライターwhite_sugarを呼んです。一緒に「had better not ○○」の意味や例文を見ていきます。

ライター/white_sugar

元学習塾講師。難関国私立高校受験対策英語専門に指導。指導実績は開成高校を筆頭に国立大付属高校、早慶等多数。

熟語「had better not ○○」のニュアンスは?

image by iStockphoto

「had better not ○○」は「had better ○○」の否定です。そもそも、「had better ○○」を「○○した方がよい」とだけ理解していると、ネイティヴスピーカーには不快に思われる可能性があります。

というのも、「had better ○○」には大人が小さな子供に「○○しましょうね」というような上から目線、あるいは「○○したほうがいいぞ(さもないと…)」という強い警告のニュアンスが含まれるからです。

友人や会社の同僚同士ではあまり使わない方がよいかもしれません。ちなみに「had」と過去形を含んでいるように見えますが、「had better ○○」ワンセットで現在形の助動詞とつかんでおいて問題ありません。

意味「○○しないほうがよい、してはダメだよ」

ということで、「had better not ○○」は日本語訳の字面とは裏腹に、かなり強い意味を含んでいます。

例文1、2はやや上から目線ですね。例文3の場合は、急がないと電車に乗り損ねるという、主語にとってリスクが大きい結果を懸念しています。

疑問文にするときは「Had 主語 better not ○○?」となりますが、そうそうお目にかかりません。

1.You had better not go out without a hat. The sun’s UV rays are strong today.
帽子をかぶらずに外出してはいけませんよ。今日は紫外線が強いからね。

2.Children had better not eat these candies because they won’t eat dinner.
夕飯が食べられなくなるから、子供たちはこのお菓子を食べないほうがいいな。

3.We had better hurry. The train will leave in a few minutes.
急いだほうがいいな。あと数分で電車が出てしまう。

もうちょっと軽い「○○しない方がよい」という言い方

このように、「had better not ○○」は押しの強い表現ですので、もう少し気軽に使えるフレーズを紹介します。

\次のページで「言い換え例:should notを使った言い換え」を解説!/

次のページを読む
1 2
Share: