この記事では英語の熟語「let ... ○○」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「…に○○させる」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

元学習塾講師で難関高校対策を専門にするライターwhite_sugarを呼んです。一緒に「let ... ○○」の意味や例文を見ていきます。

ライター/white_sugar

元学習塾講師。難関国私立高校受験対策英語専門に指導。指導実績は開成高校を筆頭に国立大付属高校、早慶等多数

熟語「let ... ○○」の意味は?

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「let」は使役動詞と呼ばれる特殊な動詞です。意味は「…に○○するのを許可する」。したいことをさせてあげるといったニュアンスです。

意味その1 「…に○○させてあげる、許可する」

使役動詞として真っ先に学習する意味ですね。中学高校の学習内容では○○の部分に動詞の原形(原形不定詞)を当てはめると教わります。しかし、例文3のように副詞(副詞句)を用いる場合もありますので、知らなかった人はここでセットで学習しましょう。

1.At last, my father let his daughter go to the amusement park with only her classmates.
最終的に、父親は娘がクラスメイトだけで遊園地に行くことを認めた。

2.How much should I pay?―A gentleman can't let a lady do that. It's on me.
いくら払えばいいかしら?―紳士たる者、レディにそんなことはさせられませんな。おごるよ。

3.He seems to reflect on what he did. You must let him in.
あの子も、自分のしたことを反省しているようですわ。家に入れてあげないといけませんよ。

意味その2 「○○させてください」

命令文で、letの目的語にmeを用いると「○○させてください」の意味になります。使い方はさっきと全く同じなので、難しくはありません。丁寧にしたいときは他の命令文と同様、文頭か文末にpleaseを付けましょう(例文2、3)。

例文4はsee「考える」という動詞を使っています。直訳すると「考えさせて」。答えを探したり、逡巡するときに使うので、「えっと…」といった訳が当てられます。

さらりと言えるとカッコイイのが例文5。May I help you?よりも気さくで、喜んで手伝ってくれるような印象です。ホテルや飲食店のスタッフが「Let me○○」といった場合には、「○○させてください」というよりも「○○しますね(よろしいですか)」の方がニュアンスとしては近いでしょう。

1.You must stay here!―No, let me go.
おまえはここにいなさい!―嫌よ、離して。

2.Let me go to the party, please!
お願い、パーティーに行かせて!

3.I'm sorry to be late.Please let me in.
遅くなってしまって申し訳ありません。中に入れて下さい。

4.Let me see...
ええっと...。

5.Let me help you.
お手伝いしましょう。

\次のページで「意味その3「○○しようよ」」を解説!/

意味その3「○○しようよ」

ご存じのLet'sがこの使い方です。Let usの省略形と習ったことがある人もいるでしょうが、イギリスでは省略しない方が少し堅い言い方となります。この場合は「○○するのはいかがでしょう」という提案です(例文2)。

提案を受けるときはYes,lets. 断るときはNo, let's not.を使います(例文3)。

「~しないようにしよう」はLet's notと表現するのがアメリカ式、Don't let'sはイギリスで見られる書き方です。

1.Let's go swimming in the sea.―Yeah!
海に泳ぎに行こうぜ。―イエーイ!

2.We have long vacation next summer. Let us go to Hawaii.
次の夏に長い休暇があるよね。ハワイに行くのはどうだろう。

3.Let's go out for skating.―No, let's not. I have a hever.
スケートに行こうよ。―いいえダメよ。熱があるの。

4.A baby is sleeping peacefully. Let's not make any noise.
赤ちゃんがすやすや眠ってるよ。うるさくするのは止そうね。

意味その4「○○するがよい」

学校ではあまり見かけない表現ですが、警告やちょっと投げやりな気持ちを含んだ表現です。

Let the storm rage on! Nothing can't beat me.
嵐よ、好きなだけ吹きすさぶがいいわ!私は絶対に負けない。

I did all I could, but nothing changed. Just let it go.
できることは何でもしたのに、何も変わらなかった。なるようにしかならないよ。

熟語「let ... ○○」の言い換えや、似た表現は?

「let ... ○○」にはたくさんの使い方があるので、相応に書き換えも豊富です。ここでは代表的なものを紹介しておきましょう。

\次のページで「言い換え例:allow/permitを使った言い換え」を解説!/

言い換え例:allow/permitを使った言い換え

allowやpermitを使うと、言い換えることができます。「allow/permit ...to 動詞の原形」という形で使うのが、「let ... ○○」との大きな違いです。

letよりallowの方が、allowよりもpermitの方が格式張ったイメージとなります。

letは受動態を作れないため、受動態で表現する場合にはallowやpermitを使うようにして下さい(例文3)。

1.My mother allowed me to go to the concert by myself.
お母さんは私が一人でコンサートに行ってもいいって許してくれたの。

2.This country permits people who are over 18 to get driver’s license.
この国では18歳以上の人が運転免許を持てる。

3.Smoking is not allowed in this train.
この電車では喫煙は許可されていない。/この電車は禁煙だ。

言い換え例:勧誘表現を使った言い換え

「Let's~」と書き換え可能な熟語はたくさんあるので、一気に紹介します。以下すべて「(私と一緒に)お散歩しませんか?」です。

Let's go for a walk.
=Shall we go for a walk?
=How/What about going for a walk with me?
=Will you go for a walk with me?
=What do you say to going for a walk with me?
=Why don't we go for a walk?
=Why don't you go for a walk with me?
=Why not go for a walk with me?

その他頻出例

一概にこういうルールで、とは言えませんが、良くある言い換えをご紹介します。

1.Let me see the picture.
=Show me the picture.
その絵を見せてください。

2.My brother didn't let me know the news.
=My borother didn't tell me the news.
兄はその知らせを私に教えてくれなかった。

3.You must let him know it as soon as possible.
=You must report it to him as soon as possible.
迅速に彼に知らせなくてはいけない。

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熟語「let ... ○○」を使いこなそう

この記事では熟語「let ... ○○」の使用例や、他の表現での言い換えパターンを説明しました。文法的な意味では単純ですので、ガンガン使って慣れていってください。「let ... ○○」が使えると、とてもネイティブに近い会話ができるので、スマートな話し手になれます。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
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英語の熟語

【英語】1分でわかる!「let … ○○」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語

この記事では英語の熟語「let … ○○」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「…に○○させる」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

元学習塾講師で難関高校対策を専門にするライターwhite_sugarを呼んです。一緒に「let … ○○」の意味や例文を見ていきます。

ライター/white_sugar

元学習塾講師。難関国私立高校受験対策英語専門に指導。指導実績は開成高校を筆頭に国立大付属高校、早慶等多数

熟語「let … ○○」の意味は?

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「let」は使役動詞と呼ばれる特殊な動詞です。意味は「…に○○するのを許可する」。したいことをさせてあげるといったニュアンスです。

意味その1 「…に○○させてあげる、許可する」

使役動詞として真っ先に学習する意味ですね。中学高校の学習内容では○○の部分に動詞の原形(原形不定詞)を当てはめると教わります。しかし、例文3のように副詞(副詞句)を用いる場合もありますので、知らなかった人はここでセットで学習しましょう。

1.At last, my father let his daughter go to the amusement park with only her classmates.
最終的に、父親は娘がクラスメイトだけで遊園地に行くことを認めた。

2.How much should I pay?―A gentleman can’t let a lady do that. It’s on me.
いくら払えばいいかしら?―紳士たる者、レディにそんなことはさせられませんな。おごるよ。

3.He seems to reflect on what he did. You must let him in.
あの子も、自分のしたことを反省しているようですわ。家に入れてあげないといけませんよ。

意味その2 「○○させてください」

命令文で、letの目的語にmeを用いると「○○させてください」の意味になります。使い方はさっきと全く同じなので、難しくはありません。丁寧にしたいときは他の命令文と同様、文頭か文末にpleaseを付けましょう(例文2、3)。

例文4はsee「考える」という動詞を使っています。直訳すると「考えさせて」。答えを探したり、逡巡するときに使うので、「えっと…」といった訳が当てられます。

さらりと言えるとカッコイイのが例文5。May I help you?よりも気さくで、喜んで手伝ってくれるような印象です。ホテルや飲食店のスタッフが「Let me○○」といった場合には、「○○させてください」というよりも「○○しますね(よろしいですか)」の方がニュアンスとしては近いでしょう。

1.You must stay here!―No, let me go.
おまえはここにいなさい!―嫌よ、離して。

2.Let me go to the party, please!
お願い、パーティーに行かせて!

3.I’m sorry to be late.Please let me in.
遅くなってしまって申し訳ありません。中に入れて下さい。

4.Let me see…
ええっと…。

5.Let me help you.
お手伝いしましょう。

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