英語の勉強法

【英語】「前置詞」について現役塾講師がわかりやすく解説!イメージでとらえて理解しよう

よぉ、桜木建二だ。「前置詞」というのはおまけのような扱いを受けることが多いが、出てきたときに意味を丸暗記するだけでは十分ではない。前置詞それぞれが持つ空間的なイメージから意味が広がっていくので、これらを身につけて前置詞の理解を深めることが大切だ。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

前置詞の基本

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前置詞の具体例を見て行く前に、前置詞とはどんなものか、前置詞は他の語とどう関わっているのかなど構造や役割を理解した上で、前置詞それぞれが持つ基本イメージを確認していきましょう。

前置詞の構造と役割

「前に置く」と書いて前置詞ですが、名詞の前に置くという意味です。そのため、「前置詞 + 名詞または名詞のかたまり」という形をとります。なお、名詞のところに動名詞をおくことはできますが、不定詞の名詞的用法はおくことはできません。

 She is playing tennis in the park.(前置詞 + 名詞、彼女は公園でテニスをしているところだ)

 He drank cold tea on getting home.(前置詞 + 動名詞、彼は家に着くとすぐ冷たいお茶を飲んだ)

次に、前置詞の役割としては、名詞を修飾し形容詞の働きをする場合と名詞以外を修飾し副詞の働きをする場合があります。いずれの役割をしているのか、文全体を見てつかむようにしましょう。

 The bag on the desk is mine.(形容詞の働き、机の上のカバンは私のものです)

 There is a bag on the desk.(副詞の働き、カバンは机の上にあります)

前置詞のイメージとは?

前置詞を辞書で調べると、いくつもの項目にわたって多彩な意味が書かれていることがあります。手元の辞書で「in」や「on」を調べると17項目に分かれていました。これだけの意味をひとつひとつ覚えるよりは、中心となるイメージを身につけて広げていくほうがイメージをとらえることができますし、効率的でもあります

例えば、「in」なら「広がりのある中で」、「on」なら「ある面に接して」、「at」なら「点でとらえて」などのイメージをつかんでおくといいですね。

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ここまで、前置詞の基本として「構造と役割」や「イメージ」について見てきた。何事も「構造と役割」を知ることは欠かせないが、前置詞はとくに空間的な位置関係を表すことが多いので「イメージ」をつかむことが大切だ。

前置詞の用法

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前置詞はイメージから広げるとつかみやすいのですが、実際にどのように広がるのかを見ていきましょう。広がっていく具体的な例や注意すべき前置詞を紹介します。

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