英語の勉強法

干渉の程度を間違わないように!受験生の親がしてはいけないこととするべきことの心得

よぉ、桜木建二だ。受験において、その主役となるのは受験生だ。親は受験生をサポートする立場であり、スポーツで例えるなら受験生が試合をする選手で親はサポーターなのだ。

選手がサポーターの応援で力を発揮できるように、受験生もまた親の応援で力を発揮する!しかし、応援の仕方を間違うと受験生は力を発揮できなくなり、そうならないため親に必要なのが「心得」だ。

今回、塾講師として受験生の親の気持ちが充分に理解できるライターリュカと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/リュカ

元塾講師で、現役のライター。塾講師とライター業に共通して「わかりやすい伝え方」に定評がある。今回は得意分野のひとつである「心理」を元に受験生の親の心得を記事をまとめた。

必要な心得1 干渉しすぎない

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親が強制しても受験の大切さは自覚させられない

受験生の親の心は多くが心配で満たされており、そのため子供に過度な干渉をしてしまいがちです。少し帰りが遅くなった子供に対して「勉強しなさい!」と叱るのはよくある例ですが、同時にそれは典型的な間違いの例でもあります。

受験が大切なことは受験生が何より理解していますから、そこで勉強のことで叱っても反発するだけなのです。最も、親としてはもっと自覚を持ってほしいと思ってのことですが、そもそも自覚は親の叱責で芽生えるものではありません

例え勉強しても、そこには親の強制力があるため、子供はイライラしながらの勉強になってしまうのです。自覚とは文字どおり自分で覚えるものであり、過度に干渉して強制するものではありません。

また、過度に干渉すると必然的に子供に一人で勉強する時間を失わせることになるため、勉強の集中力を削ぐ原因にもなってしまいます。

親の希望の押しつけは受験への意欲を失わせる

受験生の子供にアドバイスをするのは親として正しい行為ですが、間違ったアドバイスの仕方をすると逆効果になってしまいます。

このケースで多いのが「親の希望の押しつけ」で、「あの学校に行ってほしい!」、「この職業に有利な学校に行ってほしい」などと口にすることでしょう。

ここで問題なのは、子供が受験する目的を見失ってしまうということです。受験に合格するためには勉強が必要であり、当然その勉強は普段のテスト勉強以上に苦しくて大変に違いありませんが、それでも勉強するのは受験に合格したいという目的があるからですね。

しかし、志望校が親の押しつけた学校では子供は心からそこに行きたいと思わないでしょうし、そうなると受験する目的すら分からなくなります。そして、目的を失えば受験のためにそこまで必死になれなくなり、勉強する気持ちが起こらなくなってしまうのです。

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干渉のしすぎはサポートどころか出しゃばりの主役になってしまう!受験の主役は受験生であり、親は受験生である子供を支えるサポート役なのだ。

これでは子供は勉強に集中できないし、自分が何のために受験するのかすら分からなくなってしまうぞ。

そもそも、「やりなさい」と言われて意欲を持ってやる子供はまずいない。親も昔は子供だった時代があったのだから、当時の自分を振り返ってそんな子供の心境は理解してあげよう。

必要な心得2 無干渉は良くない

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\次のページで「無干渉は大人が未経験の仕事を一人で任されるのと同じ」を解説!/

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