「クー・クラックス・クラン KKK」の後ろ盾をなる政治家も出現
KKKは、アフリカ系のみならずイスラム系、ユダヤ系も排除の対象としていきます。このような流れのなかで、保守傾向が強かった南部を中心にKKKを支持する政治家が勢力を増しました。
南部の保守層の支持を得るためにKKKが利用された面もあります。しかし、実際にKKKのメンバーとして活動していた政治家もいました。第33代大統領となるトルーマンは元KKKのメンバーであったことが知られています。
D・W・グリフィスの「国民の創生」は「クー・クラックス・クラン KKK」を英雄化
第一次世界大戦期に製作された「国民の創生」(1915)はハリウッド映画の誕生の瞬間として歴史化されています。実は「国民の創生」のテーマはKKK。白人女性が元黒人奴隷にレイプされそうになり、KKKが救出に向かうというものです。
その映画は、元黒人奴隷の恐怖にふるえる南部の町をKKKが救うというスタンス。KKK=英雄として位置づけられました。映画のエンディングは、白装束に身を包んだKKKの隊列が南部の町を行進するというものです。
低迷と分裂を繰り返す「クー・クラックス・クラン KKK」
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By Underwood & Underwood – This image is available from the United States Library of Congress‘s Prints and Photographs division under the digital ID cph.3b12355. This tag does not indicate the copyright status of the attached work. A normal copyright tag is still required. See Commons:Licensing for more information., Public Domain, Link
第一次世界大戦による愛国的気運が高まるなかKKKの存在感が増しますが、1920年代半ばになると、勢いがどんどんなくなっていきます。とくに指導者の性犯罪はKKKに対する信頼を一気におとすことになりました。
指導者の性犯罪により信頼を失う
KKKの指導者的立場にあったのがデビッド・カーチス・スティーブンソン。彼が女性教師を拉致し、お酒を無理やり飲ませて強姦しました。その後、女性は精神的なショックから薬を大量に服薬し、自殺を図ります。
薬の影響により手遅れの状態になった女性は、亡くなる前にスティーブンソンの行いを告発しました。その後、女性は腎不全で亡くなるものの、その訴えが認められ、終身刑が言い渡されます。
政治家との癒着も露呈することに
KKKが勢いがなくなることで、南部にはびこっていた政治家との癒着がどんどん露呈するように。スティーブンソンのサポートにより当選したインディアナ州の知事が、終身刑を覆さなかったことにより、わいろが暴露されます。
わいろを受け取っていたのは州知事および州職員。それにより批判が高まったことをうけ、インディアナ州はKKKの影響力を排除するようになります。州知事の買収容疑も追及され、政治家に対する信頼がゆらぐ結果となりました。
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