この記事では英語の熟語「come to terns with …」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「…と折り合いがつく」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムを呼んです。一緒に「come to terms with …」の意味や例文を見ていきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

熟語「come to terms with …」の意味は?

image by iStockphoto

熟語「come to terms with …」の意味には、「…に折り合いをつける」や「…を受け入れる」があります。表現上はどちらも似ているように感じられますが、何にポイントおいて言っているかによって違いが見えてきますよ。

意味その1 「…と折り合いがつく」

一つ目の意味には「…と折り合いがつく」があります。この場合、「term」は「条件」「条項」を意味しており、人や組織に対して条件や条項の面で協調するイメージです。

「come to」の部分を「make」として、「make terms with …」でも同じ意味で使うことができます。

We tried to come to terms with them.
私たちは彼らと折り合いをつけようとした。

I came to terms with the union leaders.
私は組合の指導者たちと折り合った。

After all they made terms with each other.
結局彼らはお互いに折り合いがついた。

意味その2 「…を受け入れる」

二つ目の意味に「…を受け入れる」があります。結果として「折り合う」ことにはなりますが、納得いかないことや困難なことを「受け入れる」イメージです。その他、「甘受する」「従う」「あきらめる」と訳されることもありますよ。

We had to come to terms with the fact.
私たちはその事実を受け入れなければならなかった。

I can't come to terms with my father's death.
私は父の死を受け入れることができない。

He must come to terms with his present salary.
彼は今の給料を受け入れなければならない。

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熟語「come to terms with …」の言い換えや、似た表現は?

熟語「come to terms with …」の言い換えの表現は、「reach an understanding」や「compromise」があります。それぞれの表現の成り立ちから、各表現のニュアンスや違いを見ていきましょう。

言い換え例:reach an understandingを使った言い換え

まずは「reach an understanding」を使った言い換えです。「reach(着く、達する)」と「understanding」は「理解」や「知力」のほか「協調、和合」などの意味もあるので、「合意に達する」というイメージから「折り合いがつく」につながります。

I have reached an understanding with them.
私は彼らと折り合いがついた。

We reached an understanding with them about the matter.
私たちはそのことで彼らと合意に至った。

Hideyoshi reached an understanding with Muneharu about cerse-fire.
ヒデヨシはムネハルと停戦について合意した。

言い換え例:compromiseを使った言い換え

次は「compromise」を使った言い換えです。もとの単語の意味は「妥協する」「歩み寄る」で、「折り合いがつく」という意味合いで使うことができます。また、「妥協する」から「本意ではない」という意味合いにつながり「(名誉・評判・信用などを)危うくする」という意味もありますよ。

動詞としての「compromise」は、自動詞としても他動詞としても使えるので、うしろに目的語をおく場合もおかない場合もどちらもあります。

We have to compromise somewhere.
私たちはどこかで折り合いをつけなければならない。

You shouldn't compromise easily.
あなたは簡単に妥協すべきではない。

I will not compromise my honour.
私は名誉を危うくしようとはしない。(李下に冠を正さず、瓜田に履を納れず)

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熟語「come to terms with …」を使いこなそう

この記事では熟語「come to terms with …」の意味や使用例、他の表現での言い換えパターンを説明しました。意味においては、結果として「折り合いがついた」ことに注目していう場合、「受け入れた」が納得できていないニュアンスを含む場合があります。

言い換えの表現では、やや「折り合いがつく」に近いのが「reach an understanding」、やや「受け入れた」に近いのが「compromise」と考えるといいですね。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
" /> 【英語】1分でわかる!「come to terms with …」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語 – Study-Z
英語の熟語

【英語】1分でわかる!「come to terms with …」の意味・使い方・例文は?専門家と学ぶ英語主要熟語

この記事では英語の熟語「come to terns with …」について解説する。

端的に言えばこの熟語の意味は「…と折り合いがつく」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムを呼んです。一緒に「come to terms with …」の意味や例文を見ていきます。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

熟語「come to terms with …」の意味は?

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熟語「come to terms with …」の意味には、「…に折り合いをつける」や「…を受け入れる」があります。表現上はどちらも似ているように感じられますが、何にポイントおいて言っているかによって違いが見えてきますよ。

意味その1 「…と折り合いがつく」

一つ目の意味には「…と折り合いがつく」があります。この場合、「term」は「条件」「条項」を意味しており、人や組織に対して条件や条項の面で協調するイメージです。

「come to」の部分を「make」として、「make terms with …」でも同じ意味で使うことができます。

We tried to come to terms with them.
私たちは彼らと折り合いをつけようとした。

I came to terms with the union leaders.
私は組合の指導者たちと折り合った。

After all they made terms with each other.
結局彼らはお互いに折り合いがついた。

意味その2 「…を受け入れる」

二つ目の意味に「…を受け入れる」があります。結果として「折り合う」ことにはなりますが、納得いかないことや困難なことを「受け入れる」イメージです。その他、「甘受する」「従う」「あきらめる」と訳されることもありますよ。

We had to come to terms with the fact.
私たちはその事実を受け入れなければならなかった。

I can’t come to terms with my father’s death.
私は父の死を受け入れることができない。

He must come to terms with his present salary.
彼は今の給料を受け入れなければならない。

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