英語の勉強法

【英語】「現在分詞」と「過去分詞」を現役塾講師がわかりやすく解説!ポイントは述部の一部か形容詞的か

よぉ、桜木建二だ。「分詞」というのは、名詞や動詞に比べてつかみづらい品詞ではある。しかし、述部の一部として使われる場合と形容詞や副詞のように別の語を修飾する場合に分けて整理すると理解しやすくなるぞ。長い英文には分詞が含まれていることが多いので、分詞を攻略するとワンランクレベルアップできる。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

「現在分詞」

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「現在分詞」とは、動詞の語尾に「-ing」が加わった語のことを言います。ただし、「-ing」がついても「〜すること」と訳して名詞の扱いをする場合は動名詞であり、現在分詞ではありません

それでは、現在分詞を使ったさまざまな表現を「述部の一部」と「形容詞的」に使われる場合に分けて詳しく見ていきましょう。

述部の一部としての「現在分詞」

まずは、述部の一部としての現在分詞を見ていきます。文全体の述部、つまり5文型でいうところの「V」にあたる部分に含まれる場合のことです。しかし、現在分詞は単独で動詞としては扱われず、あわせて使う動詞のほうが文全体の動詞となりますよ。

「進行形」は「be動詞 + 動詞の現在分詞」として述部を構成し、「〜しているところだ(だった)」という意味になります。この場合、文全体の動詞はbe動詞で、意味を添えているのが「現在分詞」です。

 He is studying French now.(彼は今フランス語を勉強しているところだ)

形容詞的に使われる「現在分詞」

次は、形容詞的に使われる場合について見ていきましょう。「形容詞的」とは、その名の通り「名詞の修飾をする」場合のことです。これには、大きく分けて2通りあります。

補語として名詞を修飾する場合は叙述用法とも呼ばれ、「SVC」「SVOC」の「C」にあたる部分で使われますよ。「SVC」では「S」を修飾して「S=C」の関係、「SVOC」では「O」を修飾して「O=C」の関係になります。

 The teacher was laughing into the classroom.(SVC、先生は笑いながら教室に入って行った)

 She kept me waiting for thirty minutes.(SVOC、彼女は30分間私を待たせた)

もう一つは、「分詞の形容詞的用法」とも呼ばれており、現在分詞一語なら前から、二語以上なら後ろから修飾しますよ。意味は「〜している」です。

 The crying baby is my son.(前から修飾、泣いている赤ちゃんは私の息子だ)

 Who is the girl playing tennis over there.(後ろから修飾、向こうでテニスをしている女の子は誰ですか)

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ここまで見てきたように、「現在分詞」の使い方は大きく2つに分類することができるぞ。現在分詞は、英文のあちこちに登場するようにも思えるが、2つに分類して考えて使い方を判断するといい。

「過去分詞」

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「過去分詞」は動詞の過去分詞形のことで、規則動詞なら語尾に「-ed」が付け加え、不規則動詞なら独特の形となります。

ここからは、過去分詞を使ったさまざまな表現を「述部の一部」と「形容詞的」に使われる場合に分けて詳しく見ていきましょう。

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