理科環境と生物の反応生物

5分でわかる「アドレナリン」!きちんと説明できる?現役講師がわかりやすく解説!

よぉ、桜木建二だ。今回は、「アドレナリン」のはたらきや特徴についてみていくぞ。比較的名前をよく耳にするアドレナリンだが、それが体内でどんな役割を果たしているのか、きちんと説明できる人は少ないんじゃないだろうか?

生き物のからだについて詳しい現役講師ライターのオノヅカユウと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

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ライター/小野塚ユウ

生物学を中心に幅広く講義をする理系現役講師。大学時代の長い研究生活で得た知識をもとに日々奮闘中。「楽しくわかりやすい科学の授業」が目標。

アドレナリンの基礎知識

image by iStockphoto

スポーツ選手がインタビューなどで、「あの場面では、アドレナリンが出ているのを感じた」などということがあります。本当に「感じた」かどうかはわかりませんが、興奮したり、激しく動いたりする場面に関係する物質であるというイメージは、多くの人の中にあるはずです。

アドレナリンはホルモンの一種!

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By en:User:Cacycle (talk} – 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Link

アドレナリンは、アミノ酸(チロシン)からつくられる物質(アミン)の一種で、人の体内では主にホルモンとしてはたらいています。それぞれのホルモンは、特定の「内分泌腺」でつくられるということを覚えているでしょうか?アドレナリンをつくって放出する内分泌腺は、「副腎」という器官です。

「副腎」とは?

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By EEOC – cancer.gov, パブリック・ドメイン, Link

副腎は、腎臓の上に帽子のように乗っかっている小さな塊ですが、ホルモンの生産や分泌に欠かせない存在。副腎の内側は「副腎髄質」、副腎の外側は「副腎皮質」と呼び分けられます。

おまんじゅうを半分に割ってみると、内側にあんこがあり、外側はまんじゅうの生地でぐるりとおおわれていますよね。副腎の髄質と皮質も、このおまんじゅうのあんこと生地の位置関係によく似ています。「あんこ=髄質」、「生地=皮質」です。

髄質と皮質では異なる種類のホルモンを放出しており、アドレナリンは、副腎髄質から放出されるホルモンになります。

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アドレナリンをはじめとする重要なホルモンの内分泌腺である副腎だが、その大きさは長さ5㎝×幅3㎝ほど、重さも5~8gほどしかない、とても小さな器官。昔は、ヒトの体内で小さな副腎が果たしている役割がわからず、多くの科学者を悩ましてきたんだ。

アドレナリンは「やばいとき」に出る!

アドレナリンの分泌量が増えるのは、『「闘争(Fight)」や「逃走(Flight)」のとき』とよくいわれます。野生動物であれば以下のような状況が考えられるでしょう。

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