英語の勉強法

【英語】過去形と過去分詞の違いを現役塾講師がわかりやすく解説!「過去分詞」は動詞ではない?

よぉ、桜木建二だ。動詞の過去形と過去分詞は名前もよく似ているが、綴りもよく似ている場合が多いので混同しやすい。しかし、過去形と過去分詞は全く別物だと考えてよい。それは、過去形は動詞として扱われるが、過去分詞は動詞として扱われないからだ。

10数年間、中高生に英語を指導しているライターヤマトススムと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/ヤマトススム

10数年の学習指導の経験があり、とくに英語と国語を得意とする。これまで生徒たちを難関高校や難関大学に導いてきた。

過去形

image by iStockphoto

「過去形」と「過去分詞」については、見た目はそっくりです。規則動詞なら、過去形も過去分詞も動詞の語尾に「-ed」をつけるので全く同じ。不規則動詞では、同じ場合と違う場合がありますが形はよく似ています。ここでは、「過去形」と「過去分詞」の用法を確認してみて、違いをチェックしていきますよ。

まずは「過去形」について見ていきます。「過去形」は文の述語の位置にあって、時制を決める語になっていることがポイントです。

「過去形」の基本

まずは、「過去形」の基本用法です。過去形の動詞単独で述部を構成する場合ですね。

be動詞なら、「was」や「were」を使って表現します。be動詞には大きく分けて、イコールの関係を表す場合と存在を表す場合がありました。

 He was an English teacher.(彼は英語の先生でした)

 The cat was on the table.(ネコがテーブルの上にいた)

とくに、「yesterday(昨日)」などの語を伴うと過去の文になりますが、「その時」という意味を表す「then」や「at that time」も過去で使われる語です。

「過去形」のその他の用法

次は、ほかの語とあわせて使う「過去」の表現です。述部が複数の語で構成されている場合ですね。

過去進行形は、「was または were + 動詞の現在分詞(-ing)」で「〜しているところだった」という意味になります。この「was または were」の部分が過去形となっていますね。

 She was playing the piano then.(彼女はその時ピアノを弾いているところだった)

過去完了では「had + 動詞の過去分詞」という形をとります。この場合、「had」のほうに着目して、過去時点での話なので過去を表すことになりますね。

 I had finished the work when he turned up.(彼が現れたとき私は仕事を終えたところだった)

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これまで、動詞の「過去形」について見てきた。必ず5文型でいうところの「V」の位置、つまり文全体の述部に位置しているぞ。また、その文の時制を決める語になっていることにも注目するといい。

過去分詞

次は「過去分詞」について、使い方や用法を見ていきましょう。「過去分詞」は動詞として扱われておらず、述部で別の動詞とあわせて使うか、述部以外で修飾語として使われることもあります。そのため、文全体の時制を決める語ではありません。

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