
簡単でわかりやすい「思う」と「考える」の違い!使い方や例文も文学部卒ライターが詳しく解説
1.頭を働かせる
考えるは、自分の今までの経験や身につけた知識などをもとに、合理的に照らし合わせて頭を働かせることをいいます。例えば、解決に向けて判断したり、結論づけたりする、それまでのことを元に予測したり、強く決意したりすること。思うことよりもより具体的に実現させようとしている印象を受けます。
1.判断する・結論づける
・過去の例から、A案がふさわしいと考えた。
・正しい解決策について考えて文章にまとめた。
2.予測する・予想する
・かねてから考えていたように、跡地に商業施設ができるということだ。
・あなたの考えは当たっていますよ。真犯人は私です。
3.決意する
・半年で簿記の2級を取得しようと考えている。
・実家のレストランを再興しようと考える。
2.いろいろと思い巡らす・工夫する
考えるには、物事やある事情などについていろいろと思いを巡らすといった意味もあります。また、思うだけでなく行動に移すようなところもあり、工夫したり、工夫して新しいものを作り出したりすることも。例文については以下の通りです。
1.思いを巡らす
・お家騒動に巻き込まれた社員たちは、状況を考えて辞め、新しい会社を興したそうだ。
・あれやこれやと考える前に、何らかの行動を取ろう!
2.工夫する・工夫して作り出す
・牛乳が苦手な人のために、豆乳で代用できるレシピを考えた。
・ロープが解けないように結び方を考える。
思うは心に感じること、考えるは心の内で分析すること
思うも考えるも心の動きを表す言葉です。思うは直感的に心に感じたことをいい、考えるは心に浮かんだことを詳しく分析して判断して、理性的な心の動きを表すところが違います。また、考えるは実際に創意工夫して新しいものを作り出すことにも使うことがあるようです。