
簡単でわかりやすい「思う」と「考える」の違い!使い方や例文も文学部卒ライターが詳しく解説
2.その場にない物事について心が作用する
思うは、実際に目の前にないことで、心が作用したことを表せます。例えば、何かを予測したり、推し量ったりすること、イメージをしたこと、過去を思い出したことなど。例文は以下のとおりです。
1.推量する・予測する・予期する
・大雨が予想されているけれど、どのくらいの雨量だと思う?
・誰もあんな甚大な土砂災害があるとは思わないよ!
2.イメージする・想像する
・ホールの座席は思った以上にゆったりしていたよ。
・思うのは自由だけど、現実はそんなに甘くないよ!
3.思い出す・回想する
・お葬式で祖母の在りし日を思った。
・遊園地で幸せだった子ども時代を思った。
3.心に受ける気持ちを表す
思うの他の使い方には、ある物事について心に受けた気持ちを表すこともあります。例えば、何かを心に受けて感じたこと、物事を気にかける、人や物を愛したり、慕ったりする気持ち、心に願うことなど。例文は以下の通りです。
1.心に受けて感じたこと・何らかの感情を持つこと
・この漫画は面白いと思う。
・チャーハンを独り占めするくらい食べてしまい、申し訳ないと思っています。
2.気にかける・心配する
・あなたのためを思って、苦言を呈しているの。「うっせーわ!」って顔しないでね。
・自己中心的な人だから、Aさんの立場を思うことはないよ。
3.愛する・慕う
・ふるさとを思って、作詞しました。
・Bさんは彼のことを一途に思っている。
4.心に願う・望む
・Cちゃんは大きくなったらお姫様になりたいと思っている。
・社会人になって10年、思ったようにならないものだな…。
考える:じっくりと分析する

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考えるとは、心に浮かんだことをじっくりと分析することです。思うよりも踏み込んだ内容ですね。思ったことをもとに、さらに細かく検討して何らかの方策を導き出そうとするところが見られます。細かく分けてみていきましょう。
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