公園で小さいころに鳩を追いかけまわしたことがあるって人、多いんじゃないか。俺もそうです。頑張れば捕まえられる気がしてな…。まぁ捕まえられなかったんだけどな(笑)

ところで公園やベランダで見かける鳩、どんな種類の鳩か知っているか?実は鳩にはいくつか種類があるんです。「山鳩」とか「キジバト」とか聞いたことないか?

今回はそんな「山鳩」や「キジバト」の違いを、鳩と言葉の違いに詳しい院卒日本語教師の"むかいひろき"と一緒に解説していきます。

ライター/むかいひろき

ロシアの大学に再就職した、日本で大学院修士課程修了の日本語教師。言葉の違いに詳しい。実家ではベランダに何度も飛来する鳩を撃退するためにその生態について調べ、鳩にも詳しくなった。

「山鳩」と「キジバト」の違いとは?

image by iStockphoto

みなさんが公園やベランダで見かける鳩。特にベランダや庭に飛来する鳩は文屋羽を落としていって迷惑にもなりますよね…。そんな鳩の種類の名前、皆さんは聞いたことがありますか?今回はその中でも有名な「山鳩(ヤマバト)」と「キジバト」に焦点を当てていきます。

実は同じ種類の鳩だった!?

結論から言うと、「山鳩」と「キジバト」は同じ種類の鳩です。もともとは山間部に生息していた鳩であり、羽の模様がキジに似ていることから、「山鳩」と「キジバト」という二つの名前があります。ここからは「山鳩」も「キジバト」と統一して表記しますね。

「キジバト」の見た目の特徴は、何といっても羽の鮮やかな鱗模様でしょう。「キジバト」の鳴き声は「ポッポー」や「デーデーポッポー」とリズミカルに鳴くのが特徴です。雑食性で植物の果実やミミズなどの昆虫を食べる一方、警戒心が強く人間が与えるエサはあまり食べないと言われています。

日本では北海道~南西諸島までほぼ全土に生息している鳥です。もともとは山間部や平地の森林に生息していた鳥ですが、近年は都市部に進出。巣やフンによる公害が問題になってきています。

公園や町でよく見かける鳩は…

「キジバト」の説明を読んで、「あれ?じゃあ人間が与えるエサに群がっている鳩は…」と疑問に感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。実はあの鳩は「キジバト」とは別の種類の鳩なのです。そんな鳩なのでしょうか。見ていきましょう。

ドバト:カワラバトが飼育改良され野生化した鳩

Columba livia
Alpsdake - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, リンクによる

公園や町でよく見かけ、人間が与えるエサに群がっている鳩…、その名を「ドバト」と言います。「ドバト」の見た目は個体差が激しく様々ですが、くちばしに白い鼻こぶがあるのが特徴ですね。

「カワラバト」という種類の鳩が人間によって伝書鳩などに飼育改良され、その鳩が野生化して誕生したのが「ドバト」です。日本の「ドバト」は、大昔に中国や朝鮮半島などからの船に乗って渡ってきたと考えられています。

日本では北海道を除く各地に生息している鳥です。もともと都市部を中心に生息していた鳥でしたが、現在では山間部にも進出。群れで行動するためフンや騒音の公害が、日本だけではなく世界各地で問題となっています。

\次のページで「「キジバト」と「ドバト」どう見分ける?」を解説!/

「キジバト」と「ドバト」どう見分ける?

キジバト
のびいる - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, リンクによる

ここまで解説してきた「キジバト」と「ドバト」、見分けることは可能なのでしょうか。結論を先に述べると、見た目などに違いがあり、一般の人でも簡単に見分けることができます。ここでは見分け方を見ていきましょう。ちなみに上の写真は「キジバト」ですよ。

見た目や鳴き声に注目!

「キジバト」と「ドバト」は見た目にも大きな違いがあります。まず1つは「キジバト」のくちばしには白い鼻こぶがありませんが、「ドバト」には白い鼻こぶがあることです。2つ目は、「キジバト」の首には青と薄い水色の縞模様がありますが、「ドバト」にはないこと。そして3つ目は「キジバト」の羽にはハッキリとした鱗模様がありますが、「ドバト」にはないことですね。

そして「キジバト」と「ドバト」は鳴き声も違います。「キジバト」は「ポッポー」や「デーデーポッポー」と繰り返し鳴くのに対し、「ドバト」は「ウーッウーッ」「クックー」などと鳴くという違いがありますね。

童謡の「ぽっぽっぽー鳩ぽっぽー」の鳩は、「キジバト」を指していると言えるでしょう。

「山鳩」と「キジバト」は同じ種類の鳩!

今回は「山鳩」と「キジバト」の違い、そして「ドバト」について解説しました。「山鳩」と「キジバト」は同じ種類の鳩で、もともとの生息地や身体の特徴からこの2種類の名前が付けられました。一方で都市部で多く生息しているのは「ドバト」。鳩公害として問題になっているのは、「キジバト」よりも「ドバト」のほうでしょう。

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雑学

簡単に分かる「山鳩」と「キジバト」の違い!「ドバト」との違いも院卒日本語教師が分かりやすく解説!

公園で小さいころに鳩を追いかけまわしたことがあるって人、多いんじゃないか。俺もそうです。頑張れば捕まえられる気がしてな…。まぁ捕まえられなかったんだけどな(笑)

ところで公園やベランダで見かける鳩、どんな種類の鳩か知っているか?実は鳩にはいくつか種類があるんです。「山鳩」とか「キジバト」とか聞いたことないか?

今回はそんな「山鳩」や「キジバト」の違いを、鳩と言葉の違いに詳しい院卒日本語教師の”むかいひろき”と一緒に解説していきます。

ライター/むかいひろき

ロシアの大学に再就職した、日本で大学院修士課程修了の日本語教師。言葉の違いに詳しい。実家ではベランダに何度も飛来する鳩を撃退するためにその生態について調べ、鳩にも詳しくなった。

「山鳩」と「キジバト」の違いとは?

image by iStockphoto

みなさんが公園やベランダで見かける鳩。特にベランダや庭に飛来する鳩は文屋羽を落としていって迷惑にもなりますよね…。そんな鳩の種類の名前、皆さんは聞いたことがありますか?今回はその中でも有名な「山鳩(ヤマバト)」と「キジバト」に焦点を当てていきます。

実は同じ種類の鳩だった!?

結論から言うと、「山鳩」と「キジバト」は同じ種類の鳩です。もともとは山間部に生息していた鳩であり、羽の模様がキジに似ていることから、「山鳩」と「キジバト」という二つの名前があります。ここからは「山鳩」も「キジバト」と統一して表記しますね。

「キジバト」の見た目の特徴は、何といっても羽の鮮やかな鱗模様でしょう。「キジバト」の鳴き声は「ポッポー」や「デーデーポッポー」とリズミカルに鳴くのが特徴です。雑食性で植物の果実やミミズなどの昆虫を食べる一方、警戒心が強く人間が与えるエサはあまり食べないと言われています。

日本では北海道~南西諸島までほぼ全土に生息している鳥です。もともとは山間部や平地の森林に生息していた鳥ですが、近年は都市部に進出。巣やフンによる公害が問題になってきています。

公園や町でよく見かける鳩は…

「キジバト」の説明を読んで、「あれ?じゃあ人間が与えるエサに群がっている鳩は…」と疑問に感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。実はあの鳩は「キジバト」とは別の種類の鳩なのです。そんな鳩なのでしょうか。見ていきましょう。

ドバト:カワラバトが飼育改良され野生化した鳩

Columba livia
Alpsdake投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, リンクによる

公園や町でよく見かけ、人間が与えるエサに群がっている鳩…、その名を「ドバト」と言います。「ドバト」の見た目は個体差が激しく様々ですが、くちばしに白い鼻こぶがあるのが特徴ですね。

「カワラバト」という種類の鳩が人間によって伝書鳩などに飼育改良され、その鳩が野生化して誕生したのが「ドバト」です。日本の「ドバト」は、大昔に中国や朝鮮半島などからの船に乗って渡ってきたと考えられています。

日本では北海道を除く各地に生息している鳥です。もともと都市部を中心に生息していた鳥でしたが、現在では山間部にも進出。群れで行動するためフンや騒音の公害が、日本だけではなく世界各地で問題となっています。

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