
簡単でわかりやすい支度と仕度の違い!正しいのはどっち?例文や丁寧語も文学部卒ライターが詳しく解説
「支度/仕度」の丁寧な表現

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支度/仕度を丁寧な表現、相手への敬意を示すような表現は、話し言葉で「お支度(おしたく)」というのが一般に浸透しています。電車の車掌さんのアナウンスでも、「お忘れ物がないようにお支度ください」といったような言い方をしますね。
通常の場合、日本発祥の言葉であれば丁寧な表現で接頭語の「お」が付きますが、「支度」は元々は中国発祥の熟語です。「ご」という接頭語が付いて、「ご支度(ごしたく)」でないとおかしいのではという方もいます。
慣用読みのように、世間に広がっている使い方なので、そのまま「お支度」でも問題ないでしょう。ただし、言葉は時代につれて変化していく物ですので、話し言葉でも書き言葉でも、今後の成り行きを見て使い方を考える必要があります。
支度は中国由来の熟語・仕度は当て字という違い
支度も仕度も同じ意味の熟語です。それぞれ、好みの熟語を使って構わないとされています。ただし、仕度は中国から入ってきた漢語が日本語化したもの。本来の漢字表記です。そのため、公式な文書やマスコミなどでは仕度を使うことで統一されています。ビジネスの場や改まった場所では「支度」を選ぶと無難。仕度は当て字で、「する」の連用形「し」が漢字化したものということです。