
簡単でわかりやすい支度と仕度の違い!正しいのはどっち?例文や丁寧語も文学部卒ライターが詳しく解説
1.必要なものを揃える
支度/仕度は、前々から予定されていることを行動に移すために、事前に必要な物を揃えるという意味で使われます。元々の意味は、物事を計って数えること、計算をすること、見積もりを立てることという意味でした。そこから転じて、あらかじめ計画を立ててそれに従って必要な物を揃える、準備をするといった使い方をするようになったということ。例文は以下の通りです。
・卒業旅行の支度をすませた。
・お客さんが来るので、夕飯の仕度をそろそろ始めようかな。
・ギフトショップから「お彼岸の支度はお済みですか」というダイレクトメールが届いた。
・釣りの仕度をして、海に向かった。
2.衣服などを整える
支度/仕度は、外出する際などで衣服やヘアスタイルなどの身の回りを整えて、きちんとした服装やふさわしい身なりに改めることといった意味でも使います。物事の準備をすることから派生していると考えられますね。例文は以下の通りです。
・結婚式に出席するため、支度をする。
・学校に行く時間だよ!早く仕度して!
・支度が間に合わない。待ち時間に遅刻しそう。
・昔の王族は、舞踏会へ行く仕度をするのが大変だったようだ。
3.他の意味
支度/仕度は、食事を摂る、嫁入りに備えて用意する道具(嫁入り道具:嫁入り支度)や、新郎から新婦に渡す結納金(支度金)といった意味もあったということです。現代語ではあまり見かけませんね。
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