簡単でわかりやすい!「flea market」と「free market」の違いとは?フリマはどっち?現役塾講師がわかりやすく解説
ライター/空野きのこ
大学在学中から文学・国文法や教育について本格的に学び、現在は小中学生に勉強を教えている講師。その知識と経験を活かし、言葉の雑学を中心に分かりやすく解説していく。
flea marketとfree marketのざっくりした違い
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まずはじめに、「flea market」と「free market」のざっくりした違いについて説明しましょう。「flea market」はそのまま日本語に訳すなら「蚤(のみ)の市」のことであり、「free market」は「自由市場(じゆうしじょう)」のことであるという違いがあります。
まだ何のことかわからないという人も多いかと思いますが、今回はそれについてくわしく説明しましょう。
flea marketとfree marketの詳しい説明
さきほど、「flea market」とは日本語で「蚤の市」のことで、「free market」は「自由市場」のことだと説明しましたが、ここからはそれぞれの言葉について詳しく説明したいと思います。
flea marketはフランスが起源
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日本語で「蚤の市」という意味である「flea market」は、元々フランス語の「marche aux puces(マルシェ・オ・ピュス)」に由来すると言われています。この「ピュス」が日本語では「蚤」にあたり、英語でも蚤を意味する「flea」を使い「flea market」になりました。
その「蚤の市」、つまり「flea market」はいわゆる私たちがイメージする駅前でやってるようなフリマ(フリーマーケット)のことです。「蚤」というとフリマのイメージとは遠いような気もしますが、「蚤のようなくだらないものを売るから」という説や、「蚤をとるときのように、きょろきょろと目をこらしてものを探すから」という説などが語源であるとされています。
free marketは自由に取引をする経済のこと
日本語で「自由市場(じゆうしじょう)」を意味する「free market」は、物などの売り買いが政府や権力を持った組織などによって管理や強制される形ではなく、売り手と買い手が自由に取引を行う市場や経済のことで、政治や経済の分野において使われる言葉です。
また、「free market」は直訳で「全て無料の市」とも訳せますよね。日本でも、家の前に断捨離や引っ越しなどで不要になったものを置いて「ご自由にお持ちください」とメッセージを添えておくように、欧米などでも庭先やガレージの前に、不要になったものとともに「free market」と書いた看板を出すことなどもあるようです。
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