
簡単に分かる「発展途上国」と「後発開発途上国」の違い!「先進国」との違いも海外在住日本語教師が分かりやすく解説!
「後発開発途上国」にはどんな国がある?
では、この「後発開発途上国」にはどのような国々が該当するのでしょうか。「後発開発途上国」に該当する国々は、かつて欧米列強の植民地になっていたアジアやアフリカの特に内陸の国が多かったり、いまだに内戦が終わっていなかったりする国が多いです。今後減少していく傾向はあるようですが、2023年9月9日現在はで合計46か国が該当しています。
・アジア、太平洋地域
アフガニスタン、イエメン、カンボジア、ネパール、バングラデシュ、東ティモール、ブータン(※)、ミャンマー、ラオス、キリバス、ソロモン諸島(※)、ツバル
・アフリカ
アンゴラ(※)、ウガンダ、エチオピア、エリトリア、ガンビア、ギニア、ギニアビサウ、コモロ、コンゴ民主共和国、サントメプリンシペ(※)、ザンビア、シエラレオネ、ジブチ、スーダン、南スーダン、セネガル、ソマリア、タンザニア、チャド、中央アフリカ、トーゴ、ニジェール、ブルキナファソ、ブルンジ、ベナン、マダガスカル、マラウイ、マリ、モーリタニア、モザンビーク、リベリア、ルワンダ、レソト
・中米
ハイチ
(※)2023年12月にブータン、2024年2月にアンゴラ、2024年12月にサントメプリンシペとソロモン諸島が「後発開発途上国」から外れる見込み。
「発展途上国」の中にも大きな格差あり!
今回は「発展途上国」と「後発開発途上国」の違いを解説しました。「発展途上国」も「後発開発途上国」も、どちらも「発展途上国」です。その「発展途上国」の中でも特に開発が遅れ、貧しい国が「後発開発途上国」に該当します。この2つの言葉は「発展途上国」の国々の中での大きな格差を表していると言えるでしょう。